インディアナ州サウスベンドの市長で、2020年の大統領選で民主党候補指名を争うピート・ブティジェッジ氏。
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- マッチングアプリ「ヒンジ(Hinge)」の全世界でのダウンロード数が2019年4~6月期、3倍以上に増えた。2020年の米大統領選で民主党候補指名を争うピート・ブティジェッジ氏が、このデートアプリで現在の夫に出会ったと明かしたことが貢献した。
- このアプリの親会社である「マッチ・グループ(Match Group)」のCEOアマンダ・ギンズバーグ(Amanda Ginsberg)氏は、「(ブティジェッジ氏の告白が)ブランドの認知度を上げ、すでに好調だったわたしたちの成長をさらに加速させた」と語った。
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インディアナ州サウスベンドの市長で、2020年の米大統領選で民主党候補指名を争うピート・ブティジェッジ氏の「ヒンジ」でのプライベートな成功が、このマッチングアプリの2019年4~6月期の全世界ダウンロード数を3倍以上に増やすことに貢献した。
ちょっとしたデート相手ではなく、真剣なパートナーを見つけるツールとして自らをアピールしている「ヒンジ」は、報道の後押しを受けた。親会社マッチ・グループのCEOアマンダ・ギンズバーグ氏は8月7日の決算発表で、「ヒンジで夫と出会った大統領候補で市長のピート・ブティジェッジ氏のおかげ」と語った。「これがブランドの認知度を上げ、すでに好調だったわたしたちの成長をさらに加速させた」という。
ブティジェッジ氏は教師のチェイスン・グリーズマンさんをヒンジで見つけ、2018年6月に彼と結婚した。ブティジェッジ氏はふたりがどのようにして出会ったか、3月末のCNNのインタビューで明かしていた。ヒンジはフォーチュン誌の取材に対し、他のユーザー層の成長は安定的だったが、同氏のこの話が4月から5月半ばにかけて、ヒンジを利用するゲイの男性を30%増やしたと語った。
ヒンジの創業者でCEOのジャスティン・マクラウド(Justin McLeod)氏は同誌に、「ピートとチェイスンを含め、わたしたちはわたしたちが手助けした全ての恋人たちを誇りに思う」と話した。「彼らのラブストーリーがヒンジで自分の相手を見つけようと、より多くのLGBTQコミュニティーの人々を勇気づけていることを知り、うれしく思う」とマクラウド氏は言う。
マッチ・グループは今回の"ヒンジ人気"を、アプリのうたい文句である「削除するようデザインされている」を中心に「大きなマーケティング・キャンペーン」につなげていきたいと、ギンズバーグ氏は語っている。
(翻訳、編集:山口佳美)