8月も中盤を迎え、いよいよお盆がやってきた。このタイミングで仕事も夏休みをとる人は多いが、実家への帰省やゆっくりした時間をきっかけに、転職に思いを馳せる人も多そうだ。
人材総合サービスのスタッフサービス・ホールディングスが20〜40代の会社員1000人を対象にした調査では、3人に1人が「夏休み・お盆明けに転職を考えたことがある」と回答した。
まとまった時間が取れる夏休み、自分の生き方や働き方を見つめ直してみるのもいいかもしれない。
3人に1人(38.4%)が、夏休み・お盆休み明けに転職や退職を考えたことがある。
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実家住まいの人よりも、夏休みのタイミングで地元に帰る人の方が「帰省のタイミングで転職や退職を考えた」ことが判明。
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3年に1回以上、夏休み・お盆休みに実家に帰る人は、5割近くが、夏休みやお盆休みで転職を考えたことがあるという。実家住まいは17.5%。実家を出て働いている人にとって、帰省は、人生を見つめ直す機会になりやすいのかもしれない。
帰省のタイミングで転職を考えた理由で、もっとも多かったのは「休み中に自分の働き方や今後を考え直したから」(62.8%)。
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続いて「このまま休んでいたいと思ったから」(30.5%)。
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3番目に多かったのは「ボーナスが支給されたから」。当座のまとまったお金が、転職活動のゆとりを生むのか。
「東京に疲れたから」(東京都・40代男性)。
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「田舎でのんびり暮らすのもいいかなあと」(宮城県・30代女性)
「実家に戻り、実家の懐かしさや居心地のよさを感じたため」(東京都・20代男性)
「親や地元の人たちと接していると、仕事に忙殺される毎日が虚しく感じたから」(福岡県・30代男性)
切実な声もある。
「親の健康状態が悪かったから」(山形県・30代男性)
「いまの仕事がいやで我慢できないから」(東京都・40代女性)
64.8%もの人が「会社に不満を感じている」。もっとも多い理由は「給与が安い」で6割超。
出典:スタッフサービス・ホールディングス
続いて上司が理不尽が32.9%。そこに不当な評価(24.7%)、休みが取りづらい(23.1%)が続く。それでも、ぶっちぎりで大きな不満は「給料」だ。
決断は気分も体調も良好な時にというのが、定説。休み明けにスタートダッシュができるかは、夏休みの過ごし方にかかっている。
撮影:今村拓馬
※「会社員 夏休みと転職の実態調査」は、スタッフサービス・ホールディングスがインターネット調査で実施。2019年7月17日〜19日の間、20〜49歳の会社勤めの男女1000人が対象。
(文・滝川麻衣子)