「ナイキ・アドベンチャー・クラブ」は、育ち盛りの子どものために頻繁に新しい靴を必要とする親をターゲットにしている。
Nike
- ナイキは8月12日(現地時間)、子ども向けの靴のサブスクリプション・プログラム「ナイキ・アドベンチャー・クラブ(Nike Adventure Club)」を今週立ち上げると発表した。
- このプログラムは、毎月の利用料を払うことで、年に複数回、新しい靴が手に入るというもの。
- ロイターによると、アメリカの子ども向けのシューズ市場は100億ドル(約1兆500億円)相当と見られている。
子どもの足はどんどん大きくなるものだ。そして、ナイキにはその解決策がある。
アメリカでは学校の新年度が始まる直前の8月12日、ナイキは子ども向けのスニーカーのサブスクリプション・プログラム「ナイキ・アドベンチャー・クラブ」を今週立ち上げると発表した。育ち盛りの子どものために定期的に新しい靴を必要とする親をターゲットとしたこのプログラムには3つのオプションがあり、月額20ドルなら四半期毎に1足、月額30ドルなら2カ月毎に1足、月額50ドルなら毎月、新しい靴が届くという。
ナイキ・アドベンチャー・クラブのバイス・プレジデント、デイブ・コバン(Dave Cobban)氏は同社のプレスリリースの中で、「ナイキ・アドベンチャー・クラブは、子ども向けの初めてのスニーカー・クラブというだけでなく、ナイキの中でもユニークな存在だ」と述べている。コバン氏は「子ども向けに幅広い選択肢を提供すると同時に、子どものために買い物をする親にとってのハードルを解消するものだ」という。
ナイキ・アドベンチャー・クラブは、100種類以上のスニーカーをサイズ4Cから7Yまで提供する。これは大体、2歳から10歳までの子どもの足のサイズをカバーするものだ。子どものナイキもしくはコンバースのスニーカーが小さくなったら、親はそのスニーカーを送り返し、代わりにもう少し大きなサイズのものを選ぶことができる。また、配送用の箱にはサイズ・チャートが記載されていて、子どもの足にあったサイズを確認することができると、ロイターは報じている。
Nike
ロイターによると、アメリカの子ども向けのシューズ市場は100億ドル相当と見られている。ナイキの他にも、アーバンアウトフィッターズ(Urban Outfitters)やアメリカン・イーグル(American Eagle)、ウォルマート(Walmart)といった小売業者が、実店舗で新たなサブスクリプション・モデルを導入している。
ナイキ・アドベンチャー・クラブのダイレクター・オブ・プロダクト・エクスペリエンス・アンド・リテンション、ドミニク・ショーテル(Dominique Shortell)氏は同社のプレスリリースの中で、「フットウェアを提供する中で、わたしたちは常に『子どもたちは何を求めているか? 』という問いに答えようとしてきた」と述べている。ショーテル氏は「だが、同じくらい重要な問いは、『わたしたちは子どもたちの親にどのような体験を提供しているか? 』だ。わたしたちは彼らのために、フットウェアのショッピングをできるだけ便利なものにしたい」という。
同社はまた、子どものための非営利組織「KaBoom」と提携し、スニーカーと一緒に、子ども向けのゲームやアクティビティなどが記載されたアドベンチャー・ガイドを届ける。
(翻訳、編集:山口佳美)