50歳で再び大学生になったわたしが気付いた、驚くべき5つの発見

著者

筆者、クリスティン・カーリー。

Christine Curley

わたしが最初に大学へ通っていたのは1980年代半ば。心理学に興味があったけれど、家族を支えるためにももっと実用的なキャリアパスをと考え、法律を学ぶことにした。

2016年、法律関係の仕事に25年近く従事したあと、わたしは心理学の学位を取得するため、ロードアイランド大学に戻った。学士号を取得したあとも勉強を続け、修士号を取った。そしてこの秋からは、社会心理学の博士号取得を目指して、コネチカット大学に進学する。

おとなになってから初めて出席した大学の授業は、恐怖と興奮が半々だった。キャリアを変える不安もあったし、自分がクラスの中で一番年上だろうということも分かっていたから、なじめるかどうか怖かった。その一方で、新しい経験ができること、新しい人に出会えること、新しい教科や理論を学べることにワクワクしていた。

正直なところ、適応するのは簡単ではなかった。でも、それも想定内だったし、努力以上の見返りがあった。

50歳の大学生としてわたしが適応しなければならなかった、最もびっくりしたことを紹介しよう。


1. 新しいテクノロジーを学ぶのは難しい —— でも、どうにかなる

講演の様子

Chris Hondros/Getty Images

50歳の大学生となったわたしは、新しいテクノロジーに慣れる必要があった。

パワーポイント、エクセル、ブラックボード、その他、教授や他の学生とのコミュニケーションのために必要なさまざまなオンライン・ツールを使いこなさなければならなかった。初めは本当に苦労した。今の学生の大半はテクノロジーとともに育ってきた世代で、彼らはいとも簡単に使いこなしていた。

PCではなく、Macに慣れ切っていたわたしにとってはさらに難しかった。近くの学生に「右クリックって何? 」と聞かなければならなかったこともある。

ポジティブな側面もあった。周りに助けを求める勇気を持ててからは、必要な助けは常に他の学生から得られた。パワーポイントに慣れるには少し時間がかかったが、今はもう大丈夫だ。

2. わたしはクラスで目立った —— いい意味で

皆が手を挙げている様子

LStockStudio/Shutterstock

年を取っても、わたしたちは自分たちが「見た目も感覚もまだ20代」のようだと考えるものだ。だが、本物の20歳そこそこの若者と1日中いると、そんな錯覚は砕け散る。

年を重ねた学生として、周りに溶け込めないかもしれないという恐怖を受け入れ、自身の人生経験を授業中の議論やグループワークの財産として生かす必要がある。発言し、質問し、コメントする —— 大学での学びは、本や教授から得るものだけではない。 互いに学び合うのだ。

ある学生は、わたしが最初に大学へ通っていたとき、グーグルはあったかと尋ねてきた。わたしは、インターネットすらなかったよと答えた。化石のように思われているというより、わたしの視点に敬意を払ってくれていると感じた。

3. 年を取るにつれ、認知処理が遅くなる —— もう"詰め込み"はできない

光があたっている図書館

Bet_Noire/Getty Images

否が応でも、わたしたちの脳が情報を処理するスピードは年齢とともに落ちる。それは30代から始まると言われている。最初に大学へ通っていた頃より、新しい情報を勉強したり暗記するのは、間違いなく難しかったし、徹夜はきつかった。

一方で、人生経験は知性やスキル、能力などをさらに高めてくれる。例えば、わたしにはこれまでの経験から素晴らしい時間管理のスキルが身についていたので、複数の課題、プロジェクト、試験にもうまく対処できた。

4. 多くの教授はわたしより年下 —— だから、コミュニケーションが取りやすい

キャンパス外観

Wikimedia Commons

自分の息子より若い教授に教わるのは、ちょっと不思議な感じもした。それでも、教授たちは皆、メールを返信してくれるし、オフィスアワーもあり、わたしがつかみかねていた理論や概念を忍耐強く説明してくれたし、わたしを他の学生と変わらず扱ってくれた。

同級生よりもわたしは気軽に教授に質問できたので、他の学生から代わりに声を上げてと頼まれることもしばしばだった。

例えばある試験のあと、一部の学生はある設問に対する採点に不満を感じていて、彼らはわたしにその不満を教授に伝えてほしいと言われた。その交渉がうまくいくと、教授は「君たちは、君たちの代理をしてくれる弁護士がいてラッキーだな」と言った —— この一件が、わたしと他の学生との関係を強めてくれた。

5. 同級生と同じくらい、教授から多くを学んだ

学生たちが集まっている様子

Rawpixel.com/Shutterstock

大学でできるだけ多くを経験するためには、全力で取り組まなければならない。授業が終わったあとも、休んでいる場合ではない。他の学生たちと勉強したり、廊下でおしゃべりしたり、学食で一緒に座る時間を作るべきだ。

クラスメイトから飲み会などのお誘いがあれば、イエス! と言おう。わたしにとって最高の思い出の1つは、彼らと夜、街にあるバーに出かけ、昔懐かしいビデオゲームで大盛り上がりしたことだ。こうした素晴らしい時間や新しい出会いは、わたしが安全地帯から踏み出さなければ得られなかったものだ。こうした出会いが、クラスメイトとのLIBTQの経験や過去のトラウマ、ストレスや不安への向き合い方といった、さまざまな議論のドアを開いてくれた。

心理学の研究を続けるにあたって、こうした同級生たち —— わたしが今では友人と考えている人たち —— とのざっくばらんなおしゃべりが、わたしに若い世代に対する価値ある洞察を与え、彼らが育ってきた別の世界への共感を教えてくれた。

自身の思考や学び、人間関係の限界を押し上げることは、シンプルに授業に出席する以上の挑戦だった。これは、「大学に戻ったら、どんな感じだろう?」と迷っている全ての人にわたしが薦める挑戦だ。

[原文:I went back to college as a 50-year-old. These were the most surprising things I had to adjust to.]

(翻訳、編集:山口佳美)

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