スマホゲーム「ポケモンGO」のリアルイベント・Pokémon GO Fest Yokohama 2019が開催された。
撮影:小林優多郎
8月6日から12日まで神奈川県・横浜で行われた「Pokémon GO Fest Yokohama 2019」。人気スマートフォンゲームの大規模リアルイベントというだけあり、7日間の参加者はのべ15万人、捕まえられたポケモンは2400万匹にものぼる。
炎天下のイベント、どうしても気になるのが参加者の体調だ。気象庁のデータによると、GO Fest開催期間の横浜地域の天気はおおむね晴れ。最高気温は35.6度(11日)、平均気温は全日程で29度台を記録した。
イベントは山下公園、臨港パーク、赤レンガパークの3カ所で行われたが、いずれのエリアも横浜港に面している。筆者が参加した10日(土曜日)も快晴で、絶好のプレイ日和と言えるような景色だったが、直射日光にさらされる厳しい環境だったのは否めない。
とはいえ、運営側のナイアンティック広報によると「期間中は各公園を担当がまわり、ご気分がすぐれなそうな方にはお声をかけるなど、熱中症対策に積極的に対応いたしました」と話しており、イベント実施にあたって細心の注意が払われていた。
同社はどうやって真夏のイベントを実行したのか。現地で確かめてみた。
筆者が参加したのは10日土曜日。まずは山下公園の会場に向かった
午前11時過ぎに到着したが、すでに会場にはイベントを楽しむ人々の姿が
とにかく暑い。14時に日向で温度計を見てみたところ、36度近くを記録
公園にあった木陰に移ってみると、2度近く下がった
「雪のエリア」のポケモンたちも暑そうである
会場内では掲示や多言語での音声アナウンスで水分補給が促されていた
スマートフォンにも参加者限定の通知が届いていた
小型だがミスト機も設置され、多くの参加者が涼んでいた
無料で使えるウォータサーバーもあった
筆者も麦茶+氷入り水筒を持参し、ときおり休憩をとった。歩きっぱなしは辛い
面白かったのは、物販コーナーだ。マツモトキヨシはボディーシートや塩飴を販売
また、伊藤園もお茶やジュースなどを冷やして売っていた
出店していたのはオフィシャルスポンサーで、プレイヤーたちはゲーム内で各社のロゴを見ており、イベント会場でも違和感がなかった
今回出店していたオフィシャルスポンサーは、マツモトキヨシ、伊藤園、ソフトバンクの3社。
参加者と会場の熱気は17時ちょうどまで続いた
写真は臨港パーク。
同期間に横浜・みなとみらい周辺で行われた別イベント「ピカチュウ大量発生チュウ! 2019」は、熱中症対策も含めて開催時間を午前から夕方へと移していた
2020年、東京五輪は大丈夫?
東京都のグッズとして予定されているかぶるタイプの傘の試作品。
出典:東京都
大規模な真夏のイベントと言えば、2020年7月にはオリンピックとパラリンピックが控えている。
8月に入ってから連日うだるような暑さが続いており、SNSなどではアスリートや観客、そして運営スタッフの熱中症対策を不安視する声も出ている。
東京都は「かぶるタイプの日傘」の製作などオリンピック・パラリンピックを見据えた暑さ対策を進めているが、十分な効果が発揮できるか注目だ。
(文、撮影・小林優多郎)