ラグビーW杯で警告されている感染症

優勝チームに贈られるウェブ・エリス・カップ

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Photo by Reuters — Issei Kato

  • 2019年9月のワールドカップを日本で観戦するラグビーファンに対し、日本脳炎として知られるウイルス性脳感染症の危険性が警告されている。
  • イギリスの慈善団体、脳炎協会は、日本で田舎への旅行を計画している場合は、予防接種を受けるよう促している。
  • 世界保健機関(WHO)によると、日本脳炎は世界で毎年約6万8000の症例があり、その3分の1が命にかかわるものだ。

ある慈善団体がラグビーファンに対して、日本脳炎として知られる危険なウイルス性脳感染症について警告している。

2019年9月のラグビーワールドカップ観戦のために日本への旅行を計画している人は、田舎に滞在する予定がある場合、予防接種を受けることを検討すべきだという。

世界中から60万人以上のファンが日本を訪れると予想されており、イギリスの慈善団体である脳炎協会(The Encephalitis Society)は、大会が始まるまでの約1カ月で、蚊に刺されて感染するこの病気についての認識を高めるためのキャンペーンを行っている。

世界保健機関(WHO)によると、日本脳炎は世界中で毎年約6万8000の臨床例があり、報告された症例のうち、1万3600〜2万400人が命を落とす。幸運にも生き残ったとしても、けいれん、錯乱、麻痺などの副作用がある。

脳炎協会は、東アジアへ旅行する前に予防摂取を受けるべきだと考えている。

同協会の責任者であるアバ・イーストン(Ava Easton)博士は、スカイニュースに次のように語っている

「ラグビー・ワールドカップへ行く人たちへのメッセージは、旅は健康が第一ということ。自分たちの旅行の計画に合わせて、専門家のアドバイスを受けてほしい。飛行機で移動して、都市で試合を見ているだけなら、おそらくどんなワクチンも必要ない。しかし、多くの人はそれだけでなく、しばしば滞在を延長して、日本というとても美しい国を楽しもうとする。もし、日本の田舎で長期間滞在する予定なら、出発の前に、専門家に予防接種について相談してほしい」

キャンペーンを支援している元イングランド代表選手、ジョン・ベントレー(John Bentley)は、イーストン博士と同じ意見だ。「サポーターはラグビーを観戦するだけでなく、訪れた国の文化を受け入れ、おそらくいろいろな地域に移動するだろう」

国立感染症研究所によると、日本国内ではワクチンの定期接種によって毎年の発症者が10人以下になったが、日本脳炎ウイルスを持った蚊は発生しており、感染の機会がなくなったわけではないという。

ラグビー・ワールドカップ2019日本大会は9月20日、日本対ロシアの試合で開幕する。

[原文:People heading to the 2019 Rugby World Cup in Japan are being warned about a disease that can cause seizures, paralysis, and death]

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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