金融業界で10年働いてきたCEOがアドバイス! 子どもにお金について教える最良の方法

ローラ・リバイン氏

子どもの金融リテラシーを高めることを目指す「JumpStart Coalition」のプレジデント兼CEO、ローラ・リバイン氏。

Laura Levine

  • お金について子どもに教える一番良い方法は、日々の会話の中に"価格"や"支出"を取り入れることだ。
  • これはお金の専門家ローラ・リバイン(Laura Levine)氏のアドバイスだ。リバイン氏は金融業界で10年間働き、その後、子どもの金融リテラシーを高めることを目指す非営利団体「JumpStart Coalition」のCEOになった人物だ。
  • 基本を教え始めるのに、お金の専門家である必要はないと、同氏は言う。物の価格を比べるなど、お金に関する身近なところから始めてみよう。

自分の子どもにお金について教えるなら、会話以上に良いスタートはない。

子どもの金融リテラシー向上を目指す「JumpStart Coalition」のプレジデント兼CEOのローラ・リバイン氏は、お金に関する会話を日々の生活に取り入れることが、子どもにお金について教え始める最良の方法だと言う。早ければ幼稚園や保育園に通う頃から始められると、リバイン氏は話している。

こうした会話を日々の生活に取り入れることで、子どもは自分に関係のあるところで具体例を目にするようになる。アメリカの証券取引を監視する自主規制機関「FINRA」やNASDAQで10年働いてきたリバイン氏は、始め方はいろいろあるとした上で、学用品の買い物は値段を比べるなど、良いスタート地点になると言う。

同氏は「学用品売り場へ行ったら、『ちょっと待って。このブランドを選べば、あのブランドよりも数をたくさん買えるわね』と言うのです」と具体例を挙げた。「ただ売り場へ駈け込んで、『これが必要なものリスト。早く買い物を済ませて、店を出るわよ』と言っても、それは会話になっていません」と同氏は言う。

学用品の買い物など、できるだけシンプルな事柄についてこうした会話を持つことで、子どもがコンセプトを理解しやすくなると、リバイン氏は指摘する。

自身の息子については、ミニチュアの自動車で始めたと言う。「ホットウィール(Hot Wheels)とマッチボックス(Matchbox)という車のおもちゃがあって、見た目などはほとんど変わりません。でも、1つは1.05ドルで、もう1つは1.10ドルなのです」と、リバイン氏。「息子は5歳くらいだったかもしれませんが、彼は値段が同じでないということを理解しました」と言う。

他にも、子どもが小さな頃から教えることのできる場はある。

「レストランで食事をして、会計となったときに」子どもに「チップをいくら払うべきだと思う? どうしてチップを払うんだと思う?」と尋ねるところから、会話を始めることができると、リバイン氏は言う。

同氏は、日々の生活にお金に関する話し合いを取り入れることが、子どもがお金を身近なものとして理解する強力な方法だと指摘する。「真面目に話し合うというのではなく、鳥やハチ、その他全てのことと同じように話しましょう」と、リバイン氏はアドバイスする。「日々の会話と同じように話すのです」

[原文:The best thing to do today to teach kids about money, according to a CEO who worked in finance for 10 years

(翻訳、編集:山口佳美)

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