カンタス、世界最長19時間のフライトをテスト

カンタス航空

Qantas

  • カンタス航空が、ロンドンとニューヨークからシドニーへの直行便のテストを計画している。
  • 同社によると、今秋ボーイングのシアトル工場から受け取る3機のボーイング787-9で、このルートをテストする予定。
  • このフライトは、世界最長の約19時間になる予定。約40人が乗り、このロング・フライトにどう対応するかを医師が観察する。

オーストラリアのカンタス航空が、19時間におよぶシドニーからロンドンとニューヨークへの直行便就航へ向け、次の一歩を踏み出した。

同社が、社内では「プロジェクト・サンライズ」として知られたこの試みを公に議論し始めて数年になる。2018年3月には、これより若干短いがそれでも長い、パースとロンドンの直行便就航の成功させている。

パースとロンドンを結ぶルートは、約9000マイル(約1万4500km)で約17時間のフライト。一方、シドニーとニューヨークは、距離が約1万マイル(約1万6000km)で、シドニーからロンドンまでは、さらに約500マイル(約800km)長い。

カンタスは、10月、11月、12月に1機ずつ、計3機のボーイング787-9ドリームライナーを新たに受け取る予定になっている。機体は現在ボーイングのシアトル工場で製造中で、通常はそこからカンタスのパイロットが操縦しオーストラリアへ飛ばす。

だが、同社は3機をまずニューヨークかロンドンに飛ばし、そこからノンストップでシドニーへ運ぶ計画だ。

乗客は乗せない代わりに、各機とも乗務員とカンタスの従業員、合わせて40人ほどを乗せる。乗っている人が19時間という長さのフライトにどのように対処するのか、調査する予定。

同社によると「チャールズ・パーキンス・センター(Charles Perkins Centre)の科学と医療の専門家が睡眠パターン、飲食、照明、身体の動き、そして機内エンターテインメントを観察し、健康、心理状態、そして体内時計に与える影響などを評価する」という。

現在運航可能な航空機の航続距離では、満席あるいはほぼ満席状態で商用便として運航することはできない。ほぼ空の状態にすることで航続距離がのび、テストフライトが可能となる。カンタスの通常の787-9は、乗員乗客最大236人、さらに手荷物と貨物を運ぶことができ、それでもなお、航続距離9000マイルを実現する。これは、パース - ロンドン間の距離に等しい。

同社は最終的に、ニューヨークおよびロンドン - シドニー間にボーイングとエアバスの新たな超長距離機導入を検討している。エアバスのうわさのA350-1000ULRと、ボーイング777Xは、いずれもまだテスト段階。カンタス航空は以前、2019年末頃に決断を下すと述べた。

現在の世界最長フライト は、シンガポールからニューヨークのニューアーク空港までで、シンガポール航空のエアバスA350-900ULRによって運航されている。客席はビジネスクラスとプレミアム・エコノミーのみ で通常のエコノミークラスは設定されてない。

[原文:The world's longest flight is moving one step closer to reality as Qantas plans to test 19-hour routes

(翻訳:Ito Yasuko、編集:Toshihiko Inoue)

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