いかにも英語圏っぽいアプリだが、ちゃんと日本語入力にも対応している。表示そのものは英語だが、迷うところはほぼない。
撮影:伊藤有
起業、新規事業、副業(複業)——。
働き方や稼ぎ方、生き方が一様でなくなってくる時代だからこそ、所属する起業以外の名刺やロゴが必要な機会は増えている。
プロトタイピング的に新しいサービスをつくってみた、なんてときにも「ロゴ」があるとサービスのリアリティが増すし、Twitterやインスタグラム用のネタアイコンを作りたい、といった用途もある。
カナダのECプラットフォーム大手・Shopifyが提供する無料のロゴ作成ツール「Logo Maker | Hatchful」は、カンタンにロゴが半自動生成できて、カスタマイズもできるツールという点でかなり「使える」サービスだ。
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オリジナルの「ロゴ・アイコン」が実測20秒でつくれる
Hatchfulが「使える」のは、
- デザインのベースになるテンプレートが豊富
- カラーが選べる
- 組み合わせる「アイコン」の選択肢が幅広い
- 日本語でも文字が入れられる
- 書体の変更もできる(特に欧文書体が豊富)
という5つの要素があるからだ。
書体については和文フォントがあまりないようで、自由度は低いものの、漢字の店名や自分の名前を入力するといったことは問題なく可能。
本当にどれくらいカンタンにつくれるのか、さくっと20秒(実測)で色々なパターンをつくってみた。
試用:さまざまなロゴパターン入れる
Hatchfulを使ってみる
Hatchfulにはアプリ版とブラウザー版がある。基本的に機能は同じだが、アプリ版の方が使いやすいので、ここではアプリ版での操作を紹介していく。画面はAppStoreの紹介画面。
AppStoreの紹介画面。
テンプレートのデザインカテゴリーを選ぶ
ファッション、フード&ドリンクといったように作りたいアイコン(業種)カテゴリーを選ぶ。ここでどれを選ぶかで、後から生成されるアイコンでのベースデザインが変わってくる。今回は「Art and Photos」を選んだ。
テンプレートは全部で13カテゴリーがある。
ブランドのイメージを選択
この項目は、デザインには直接影響しないようだ。自分の作りたいサービス名やデザインのイメージを適当に選ぶ。
どれを選んでも構わない。
サービス名と、(必要なら)キャッチコピーを入力する
唯一の文字要素の入力画面。「Business name」欄にはサービス名や自分の名前を入力すればOK。2行目には、必要ならキャッチコピーを入力することもできる。
Twitterアカウント告知を兼ねたロゴ作成、ということにして、超有名な映画の言葉と、自分のTwitterアカウントを入力。
ロゴの使い方を選択
この項目も特にデザインには関係しないので、適当に選んで構わない。
デザインを生成
カテゴリーごとの定型デザインに文字要素を加えたロゴが大量に生成される。この中から好みにあったものを選ぼう。
デザインカテゴリーごとのテンプレートに沿って大量のロゴマークが生成される。このまま使ってもいいし、書体などの手直しがしたい場合は次へ。
デザインを手直しする方法
生成されたロゴをそのまま使っても良いが、微調整もできる。デザインテンプレートによって変更できる項目は異なるが、フォント、カラー、組み合わせるアイコンが変更できる。
カスタム(手直し)することで、まったく同一のデザインにならないように工夫できるわけだ。
左はカラーの変更。色々なカラーパレットで自動作成する。右は書体変更。欧文書体なら、ブロック体からデコレーションの効いた書体までさまざまなものがある。
テンプレートに組み合わせるアイコンも変えられる。種類は非常に豊富。
完成したロゴは用途別に書き出せる
これだけでロゴが完成。用途に応じて、適切なサイズのロゴが書き出せるのも非常に気が利いている。
左は通常の保存。中央はTwitter向け(バナーとプロフィール用に違うサイズのロゴを自動で用意)、右はFacebookページ向け。
サービス別の必要サイズを知らなくてもよい、というのはよく考えられた設計だ。
(文・伊藤有)