アマゾン火災への支援で見えたSNSの問題点

ブラジルのアマゾンでは、今年に入って今までに7万4000回以上の火災が発生している。

ブラジルのアマゾンでは、今年に入って今までに7万4000回以上の火災が発生している。

Bruno Kelly

  • アマゾンは8月15日から1万回以上の火災に見舞われ、ブラジル最大の州、アマゾナス州では非常事態を宣言するに至った。
  • フランスのマクロン大統領や俳優のレオナルド・ディカプリオなど、多くの影響力のある著名人がSNSで支援を呼びかけた際に、古い写真を使っていたと、マザー・ジョーンズが報じた。
  • 多くの人々が、間違った写真を投稿しながらアマゾンの危機へのサポートを呼びかけており、SNSでは善意の行為であっても、間違った情報が簡単に広がってしまうことが露呈した。

アマゾン熱帯雨林は8月15日から1万回以上の火災に見舞われている。この記録的な災害により国際的にも懸念が高まっており、ブラジル最大の州、アマゾナス州では非常事態を宣言するに至った。世界最大の熱帯雨林の急速な破壊を食い止めるための適切な対応が行われなければ、その影響は世界中に広がるだろうと、専門家は危惧している。

このアマゾンの危機に対し、多くの人々が熱帯雨林の保護活動への募金を行い、サポートを呼びかけるメッセージをSNSに投稿している。問題は、特に注目度の高い投稿で、今回の火事ではない写真が投稿され、シェアされていることだ。

クリスティアーノ・ロナウドが投稿したこのアマゾンの写真は、熱帯雨林から遠いブラジル南部で2013年に撮影されたものだった。

世界の酸素の20%以上を生み出すアマゾンの熱帯雨林は3週間にわたって燃え続けている。 地球を救うのは私たちの責任だ。

マザー・ジョーンズによると、レオナルド・ディカプリオ、クリスティアーノ・ロナウド、フランスのマクロン大統領、その他多くの人々は、アマゾンの火災についての投稿で間違った写真を使っている。特に、いくつかの画像は数年前にアマゾンで発生した火災で、他にもまったく無関係の場所で撮影されたものもある。

今回の火災により壊滅的な被害を受けているアマゾンの実際の写真もたくさんある。それでも、マクロン大統領やディカプリオといった影響力のある著名人が間違った写真を使うのはパニックを広めようとしているからだ、と彼らを非難する陰謀論者もいる。世界の指導者や非営利団体がこの危機的状況への対策を行おうとする中、これらの写真は今回の森林火災を取り巻く間違った情報の形成へとつながっている。

アマゾンの熱帯雨林を火災から守りたいと思うなら、Amazon Conservation AssociationAmazon Conservation TeamRainforest Trustといった団体に寄付するといいだろう。ディカプリオの環境団体Earth Allianceは8月25日、緊急支援として500万ドルの資金供給を行うと発表した。

[原文:Some of the photos celebrities are sharing of the Amazon fires were actually taken several years ago, and it shows a fundamental problem with social media

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

ソーシャルメディアでも最新のビジネス情報をいち早く配信中

あわせて読みたい

Popular

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み