フェイスブック、EUで追加調査の対象に

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Christophe Morin/IP3/Getty Images

フェイスブックが音声チャットをテキストに変換していることが明らかになったことで、SNSに対する規制がさらに厳しくなる可能性がある。Politicoの報道によると、フェイスブックはアメリカ人のみを対象としたテスト中に、ヨーロッパの14カ国48人のユーザーからもデータを収集したという。

その結果、各国の当局が独自に調査を開始する可能性がある。フェイスブックはすでに、EU加盟国におけるプライバシー侵害の可能性について10件の調査を受けている。Facebookは最大22億ドル(約2300億円)の罰金を科される可能性があり、これは7月に連邦取引委員会(FTC)がプライバシー侵害で50億ドル(約5300億円)の罰金を科したことに続くものだ。

EUでは、ソーシャルメディアのユーザーにデータ利用を開示するルールをアメリカよりも厳格に定めている。フェイスブックのプログラムは、音声認識ソフトウェアを改善するためにアメリカのユーザーから音声データを収集していたが、ヨーロッパのユーザーがアメリカのユーザーに送った数十件の音声も捕捉されていた。

アメリカのユーザーはこのプログラムを承諾していたが、EUのユーザーに対してはデータが収集されていることを明確にしていなかった可能性がある。フェイスブックはブルームバーグに対し、このプログラムを一旦中止したと述べた。

フェイスブックにコメントを求めたが、回答は得られなかった。

フェイスブックは、ユーザーデータの取り扱いや、サードパーティーや請負業者がユーザー情報にアクセスする方法について、国際的な調査を受け続けている。


[原文:Facebook could face increased scrutiny from EU regulators after audio data from European users was mistakenly sent to contractors

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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