ジョン・マッケイ氏。
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- 高級オーガニック食品スーパー「ホールフーズ(Whole Foods)」のCEOで共同創業者のジョン・マッケイ(John Mackey)氏は、植物ベースの代替肉は環境にはプラスだが、人間の健康にはそうでもないと考えている。
- 「原材料を見ると、ものすごく加工度の高い食品であることが分かる」と、マッケイ氏はCNBCのインタビューで語った。同氏は「わたしは、加工度の高い食品を食べることがヘルシーだとは思わない」という。
- 中でも、植物ベースの代替肉を手掛ける大手「ビヨンド・ミート(Beyond Meat)」の株価は、その製品への需要の高まりとともに、2019年に入って大きく伸びている。
ホールフーズのCEOで共同創業者のジョン・マッケイ氏は、植物ベースの"肉"人気に懸念があるようだ。
8月28日(現地時間)、マッケイ氏はCNBCのインタビューで、植物ベースの代替肉は環境には良いが、人間の健康には良くないと語った。これは栄養学者や栄養士たちが指摘する懸念に同調するものだ。
「原材料を見ると、ものすごく加工度の高い食品であることが分かる」と、マッケイ氏はCNBCに語った。同氏は「わたしは、加工度の高い食品を食べることがヘルシーだとは思わない。ホールフーズ(自然食品)を食べることでうまくいくのだ」と話した。
そして「健康のためには、わたしは(代替肉を)支持しない」と続けた。
マッケイ氏は、植物ベースの代替肉は、普通の肉よりも環境には良いとも語っている。一般的に、肉の生産には大量の水が必要になる。
植物ベースの代替肉を手掛ける大手「ビヨンド・ミート」は、2013年にホールフーズでビーガンの「鶏肉」を販売することからスタートした。マッケイ氏は、ホールフーズがほぼ全てのビヨンド・ミート製品の出発点になってきたという。
ビヨンド・ミートの株価は5月の上場以来、500%以上伸びている。植物ベースの代替肉に対する需要が爆発的に高まるとともに、株価も上昇した。同社は現在、ダンキン(Dunkin)やサブウェイ(Subway)、ケンタッキーフライドチキン(KFC)といった10社以上の食品小売りと提携している。
植物ベースの代替肉がここ数カ月で広く普及し始めるにつれ、こうした製品の健康効果を疑問視する声も出てきた。こうした代替肉の多くは加工度が高く、大量の飽和脂肪酸を含むことで知られるココナッツオイルなどから作られている。
[原文:'I will not endorse that': The CEO of Whole Foods says eating plant-based 'meats' is unhealthy]
(翻訳、編集:山口佳美)