OculusのVRヘッドセットを着用した女性。
REUTERS/Guadalupe Pardo
Facebook傘下Oculus(オキュラス)の共同創業者だったマイケル・アントノフ氏に、女性のスカートの中に手を入れた疑惑が持ち上がっている。
被害にあったとされるのは、2016年にサンフランシスコで行われたゲーム関係のイベント期間中、アントノフ氏から個人的に招待を受けて仮想現実(VR)のデモ体験をしていた女性。
現在、オウルケミー・ラボでVR事業のマーケティング・ディレクターを務めるオータム・ローズ・テイラー氏がその人だ。
テイラー氏によると、アントノフ氏は当時大学生だった彼女を自宅マンションに招き、VRヘッドセットをつけてデモを体験していた彼女のスカートの中に(合意なく)手を入れて体を触ったという。
アントノフ氏はOculusのチーフ・ソフトウェア・アーキテクトを務めていたが、2019年前半に退社していた。
被害女性が自らの体験を明らかにした理由
テイラー氏はこの問題について投稿したツイートで、当初アントノフ氏の名前を伏せていたが、数時間後に同ツイートのスレッドで明かした。
Business Insiderの取材に対し、テイラー氏は次のように語っている。
アントノフ氏に会ったのは、前出のゲーム関連イベントの終了後行われた業界関係者のパーティが始めてで、テイラー氏自身がOculusのVRシステム「Oculus Rift」デベロッパーズキットを使ってVRの仕事を始めたこともあって、同社の共同創業者の面識を得たことに興奮したという。
当時、コンシューマー向けOculus Riftのリリースがイベントの数週間後に控えており、アントノフ氏はその前に試してみないかと言ってテイラー氏を誘ったのだという。
テイラー氏は自らの経験を明かした理由について、ゲーム業界で頑張っている女性たちが少なからず男性から性的嫌がらせを受けているのを目の当たりにしてきたから、と語っている。
(翻訳、編集:川村力)