9月1日は「防災の日」。
NLShop/iStock/Getty Images Plus (processed by Business Insider Japan)
防災について考えたくなる日と言えば、東北の人は東日本大震災が発生した3月11日、関西の人は阪神・淡路大震災の1月17日、熊本や大分の人なら熊本地震の4月14日など、地域や人とのつながり次第でいろいろあるに違いない。
ご存知の方も多いかもしれないが、それらとは別に、国として「防災の日」が決められている。
1960(昭和35年)9月1日発行の官報資料にはこう記されている。
「政府、地方公共団体など関係諸機関はもとより、広く国民の一人一人が台風、高潮、津波、地震などの災害について、認識を深め、これに対処する心がまえを準備しようというのが、『防災の日』創設のねらいである」
「もちろん、災害に対しては、常日ごろから注意を怠らず、万全の準備を整えていなければならないのであるが、災害の発生を未然に防止し、あるいは被害を最小限に止めるには、どうすればよいかということを、みんなが各人の持場で、家庭で、職場で考え、そのための活動をする日を作ろうということで、毎年9月1日を『防災の日』とすることになったのである」
同年6月11日の閣議で以上のことが了解され、9月1日が「防災の日」となった。この日に決まったのは、1923(大正12)年に10万人以上の死者・行方不明者を出した関東大震災が起きた日だからだ。
今日から1週間、「防災週間」が始まる。台風の多い季節の始まりでもあり、防災について知識を得たり、家庭や職場でいざというときの備えを確認したりするには、絶好のタイミングだ。
Business Insider Japan 編集部では、私たち皆が考えたり話し合ったりする際の材料になればと、さまざまな視点から防災についての情報、知恵、取り組み、意見が盛り込まれた記事を準備した。そのすべてを本日順次公開する。
一人でも多くの人が、自分の大切な人たち、地球上に住む仲間たちを守れるよう、一緒に考えたい。
[公開記事リスト]※カッコ内は公開時間、公開時間前のリンク無効
(07:00)異常気象と自然災害の激化を示す35枚の写真
(08:30)大災害の多くはアジア。3年間で6億5000万人が被害 —— 2050年には1億4300万人が「気候難民」化する
(08:35)南海トラフ地震、いまのままでは逃げられない。石巻の被災者らの証言活用し「避難できる人へ」
(08:40)「防災リテラシー向上」カギ握るのは学校教員。東日本大震災の被災地が教えてくれること
(08:45)居住地で避難所支援に格差。「防災復興省」設立で被災自治体の負担と格差解消を
(08:50)女性が死者の8割を占めたケースも。災害の死者に女性が多い背景とは
(12:00)「国内最速級の防災速報を」“特務機関NERV”防災アプリを世に出した石巻出身プログラマーの執念(更新)
(17:00)100年後の地球はどうなる?地球の将来を考えるための5本