iPhoneの大規模ハッキングは新疆ウイグルのイスラム教徒が標的

抗議するイスラム教徒。2019年6月28日、大阪で開催されたG20首脳会議で。

抗議するイスラム教徒。2019年6月28日、大阪で開催されたG20首脳会議で。

REUTERS/Jorge Silva


  • 情報筋がTechCrunchに語ったところによると、グーグルのセキュリティ研究者が8月29日に公表したiPhoneの大規模なハッキングは、中国の支援を受けた組織的な活動であり、新疆ウイグルのイスラム教徒を標的としていた。
  • TechCrunchに続いてForbesは、iPhoneだけでなくAndroidやWindowsの端末も、ハッキングの影響を受けたと報じた。
  • グーグルの最初のレポートによると、このハッキングは無差別攻撃であり、端末をスパイウェアに感染させるために、いくつかの悪質なウェブサイトが用いられたという。

グーグルの研究者によってこのほど明らかにされたiPhoneの大規模なハッキングは、中国で弾圧されている少数民族、ウイグル人のイスラム教徒をターゲットとした動きだと考えられているとTechCrunchForbes が報じた。

8月29日、グーグルのサイバーセキュリティ研究チーム、Project Zeroの研究者は、2年にわたって密かにiPhoneをスパイウェアに感染させていたいくつかのウェブサイトを発見したことを明らかにした。

研究者によると、「誰でもターゲット」になる可能性があり、ハッキングされるとユーザーのメッセージ、画像、リアルタイムの位置情報など、驚くほど多くのデータへのアクセスを許すことになる。

グーグルは、サイト名やサイトの数は公表していないが、各サイトには週に数千ものアクセスがあるとしている。

これらのサイトが、国家の支援を受けた組織的動きの一環であり、新疆ウイグルのイスラム教徒を標的としていたと、この件に詳しい情報筋の話として最初に報じたのはTechCrunchだった。その後Forbesが独自の情報源からそれを立証し、さらにAndroidやWindowsの端末も影響を受けたと付け加えた。

中国の新疆ウイグル自治区に住む少数民族であるウイグル人は、ほとんどがイスラム教徒で、政府から徹底的な監視を受けている。中国当局は、100万から200万人のウイグル人を収容所に拘束しているが、それをテロ対策であるとしている。

ある情報筋がTechCrunchに語ったところによると、ウイグル人以外でも知らないうちにハッキングされているという。グーグルで検索するとそのサイトが見つけられるからだ。FBIはグーグルに対し、そのサイトを検索できないようにすることを要請した。TechCrunchはFBIにコメントを求めたが、回答は得られなかった。

Business Insiderはアップル、グーグル、マイクロソフトにもコメントを求めたが、すぐには返答がなかった。

マイクロソフトの広報担当者は次のように述べている。

「グーグルは、このほど公表されたハッキング攻撃が、iPhone特有の脆弱性を突いたものであることを、ブログ上で詳しく解説している。だが我々の製品についてはそのような情報は開示されていない。マイクロソフトは、報告のあったセキュリティ問題の調査に全力を尽くす。新たな情報が開示されれば、ユーザーを守るために適切な対応を行っていく」

[原文:China may have used a recent massive iPhone hack to target Uighur Muslims

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

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