Apple丸の内の玄関前。2階まで続く大きな窓が印象的。東京駅前の一等地で、非常に目立つ存在。
撮影:伊藤有
アップルは9月5日、最新の直営店舗「Apple 丸の内」をプレス関係者向けに公開した。同店は国内で9店舗目の直営店(いわゆるアップルストア)で、国内最大規模のストアになる。正式オープンは9月7日(土)の午前10時。
オープン時は、最近のアップルストアのオープニングで恒例になったノベルティの配布も行われる。
Apple新宿、Apple京都のオープン時のノベルティはTシャツとピンバッチだった。今回のApple丸の内では、Tシャツはなくなり、ピンバッチ+エコバッグ+ステッカーという組み合わせになった。
とはいえ、今後一切発売されることのない限定ノベルティのため、アップルファンにとっては、コレクション性の高いものになるはず。
今週末のオープニング行列に並ぶ前に、ノベルティで知っておくべき5つのことをまとめてみた。
ノベルティの化粧箱。ロゴはApple丸の内をイメージした林檎マーク
撮影:伊藤有
マークは、よく見るとエンボス加工がしてある。手のかかった化粧箱だ
撮影:伊藤有
箱に入っているもの一覧。恒例のTシャツではなくエコバッグ、人気のピンバッジ、そしてロゴステッカーも。ステッカーはMacBookなどのアップルロゴがちょうど隠れるサイズ
撮影:伊藤有
エコバッグの裏には、店名のプリントがある
撮影:伊藤有
ピンバッジはここのところの新店オープンでは必ず配られている。コレクションとして集めている人もいるだろう
撮影:伊藤有
「アップルにとって日本は特別」
公開にあたっては、アップルのシニアマーケットディレクター、デニー・トゥーザ氏が冒頭に挨拶。「アップルにとって日本は、アメリカ以外で初めて直営店を出した国」だと挨拶。日本市場への期待を語った。
撮影:伊藤有
Apple丸の内は、東京駅から徒歩3分の位置にある「三菱ビル」の1Fにオープン。同ビルは1973年竣工の歴史のあるビルで、すぐ裏には皇居が迫る好立地にある。
外観的な特徴は、2階まで届く非常に大きなガラスのショーウィンドウと、その周囲を飾る立体的なアルミ製の縁だ。
ガラスをアルミのカバーで縁取るようなデザインは、今回初めて取り入れられたもの。今のところ「日本だけ」のデザイン。
撮影:伊藤有
大きなアップルロゴが頭上にある入り口をくぐって店内に入ると、目の前に見えるのは最新のアップルストアのデザインのシンボルである、ビデオウォール。ビデオウォール前は二階まで吹き抜けになっており、イベントなどでは2階から見下ろすこともできる。
入ってすぐ、目の前にある1Fのビデオウォール。写真は、プレス公開時にiPadのお絵かきアプリのデモをしてくれたアーティストのSHUN SUDOさん。
撮影:伊藤有
ビデオウォールを2階の吹き抜けから見下ろしたところ。
撮影:伊藤有
建物まで新規につくったアップルストアは「柱がないこと」などを特徴として打ち出しているケースもあるが(Apple表参道や、サンフランシスコの店舗など)、Apple丸の内の場合はむしろ、歴史ある建築物特有の縦横に走る太い柱の構造そのものをうまく取り入れている印象がある。
2階の階段前のエリア。あちこちにある太い柱は、歴史ある建造物を支える躯体そのもの。
撮影:伊藤有
ビデオウォール前から2階を覗く。躯体を隠すことなく、デザインに取り入れていることがわかる。
撮影:伊藤有
1階と2階をつなぐ階段は、他の新店と同様に大理石風の素材を使っている。階段に支えになる柱のようなものをつくらないのは、店舗デザイナーのこだわりを感じられる(階段下は立ち入り禁止のような柵があるため、下から支えること自体は可能なつくり)。
2階へ登る階段は、このとおり支柱などが一切ない設計。
撮影:伊藤有
2階では、無料のワークショップ「Today’s Apple」が複数のエリアで受講できるほか、修理受付窓口であるジーニアスバーもある。
2階には手の届きそうな位置にアップルロゴが。その背後には東京駅もチラリと見える。
撮影:伊藤有
2階のフロア。Apple Japanは「機会工具商」としての認可も持っているようだ。
撮影:伊藤有
全般的に広々として開放的な雰囲気だが、東京駅の目の前という好立地のため、新規開店の直後は混雑で、しばらくこの広々感は味わえないかもしれない。
階段をのぼりきったこの位置が、もっとも綺麗に東京駅が見える。ちなみに天井の木目調の板は、すべて日本製の竹を使っている。
撮影:伊藤有
2階の一角にはSTEM教育などを意識した、プログラミング教育の助けになるおもちゃが揃っていた。
撮影:伊藤有
なお、国内のアップルストアはこの18カ月で3店舗オープンしており、アップルによると世界のほかのどの地域よりも、多い開店数なのだという。
なお、国内の旗艦店の1つであるApple表参道は2014年にオープンしたばかりだが、現在リニューアルに入っており、店内がまったく見られない状態。これも、9月末のApple福岡の移転オープンにあわせて、再オープンする見込みだ。
表参道の「何が変わるのか」について関係者は特に言及していないが、おそらくビデオウォールなどの「最新仕様」の設備に一新されるものと思われる。
(文、写真・伊藤有)