IFA2019のレノボ発表に勢い。「OK, Google」できるタブレットや格安スマホが登場【IFA 2019】

Lenovo Tech Life

レノボはIFAの開催に合わせて「Lenovo Tech Life」を開催。グローバル向けの新製品を発表した。

撮影:小林優多郎

レノボは9月5日(現地時間)、ドイツ・ベルリンで開催されている国際家電見本市「IFA2019」に合わせて、ノートPCやタブレット、スマートフォン、スマートホーム機器など多岐にわたる新製品を発表した。

レノボ・ジャパン広報によると、いずれの製品も「現時点での日本展開は未定」とのことだが、冬商戦にかけてレノボが、このなかからいくつかを日本投入するだろうことは予想できる。

現地発表会で見たバリエーションあふれる製品の一部を解説していく。

Androidタブレットに「新たな価値」を創れるか

タブレット出荷台数

MM総研が発表した2018年度タブレット出荷台数シェア。

出典:MM総研

MM総研の調査結果によると、2018年度の国内タブレット出荷台数は、アップルのiPadシリーズが9年連続でシェア1位を占めた。

2位のファーウェイは毎年複数の新型Androidタブレットをリリースしているが、その他のメーカーはほとんど出していない。同調査のOS別シェアを見ると、首位はiOS、2位はWindowsとなっており、Androidタブレットは存在感を示せていない。Androidタブレットが、ユーザーのニーズを捉え切れていないのは明らかだ。

Lenovo Yoga Smart Tab 10

久しぶりのアップデートとなった「Lenovo Yoga Smart Tab 10」。

そんななか、レノボは2種類のAndroidタブレット「Lenovo Yoga Smart Tab 10」と「Lenovo Smart Tab M8」を披露した。両者に共通するのは、Googleアシスタントを搭載し、スマートホームのハブとしても使える点だ。

Lenovo Smart Tab M8

Lenovo Smart Tab M8と専用のドッキングステーション。

なお、普通のAndroidタブレットでも、グーグルのサービスアプリが入っていれば、Googleアシスタントは利用できる。だが、Yoga Smart Tab 10とSmart Tab M8については、グーグルの「Nest Hub」やレノボの「Smart Display」シリーズのような“スマートディスプレイ向けの外観”を表示できることが、他機種とは異なる点だ。

Lenovo Yoga Smart Tab 10

Lenovo Yoga Smart Tab 10には、Googleアシスタント用の表示がある。

Lenovo Yoga Smart Tab 10

Lenovo Yoga Smart Tab 10には日本国内で合法に通信できる「技適マーク」が確認できた。

モトローラはカメラを強化した低中価格帯スマホで攻める

motorola one zoom

背面に4眼レンズを搭載するmotorola one zoom。

2014年にレノボ傘下となった携帯電話の老舗ブランドmotorola(モトローラ)も新型スマホ「moto e6 plus」と「motorola one zoom」を発表した。

価格はmoto e6 plusが139ユーロ(約1万7000円)、motorola one zoomが429ユーロ(約5万1000円)。moto e6 plusがローエンド、motorola one zoomがミドルレンジという位置づけだ。

とくにmoto e5 plusは、2万円を切る価格設定ながら、カメラ性能に力を入れている。1300万画素のメインセンサーと200万画素相当の深度センサーを組み合わせたデュアルレンズ構成で、よりボケ味の効いた人物写真などが撮影できる。

moto e6 plus

2万円を切るmoto e6 plus。

moto e6 plus

moto e6 plusはデュアルレンズを採用。

モトローラは日本ではSIMフリー市場で製品を展開している。2018年には同シリーズでスペックを抑えた「moto e5」を発売しているが、2019年になってからはeシリーズの新製品は出ていない。

「ある程度スペックが高い物」を求められる日本市場において、e5の苦戦は想像に難くないが、e6 plusであればクリアーできるのではないだろうか。

Z世代&ミレニアル世代向けThinkシリーズも登場

ThinkBook

ThinkBookは14インチと15インチモデルが新たに登場した。

日本でレノボの代表的なノートPCと言えば「ThinkPad」シリーズが挙げられるが、その名の一部“Think”を冠した「ThinkBook」シリーズの最新モデルも登場した。

同社はThinkBookシリーズを、1995年以降生まれの「Z世代」と、1980〜1995年生まれの「ミレニアル世代」(いずれもレノボの定義)のニーズに応える製品と位置づけている。

Z世代とミレニアル世代

Z世代とミレニアル世代の傾向。

その背景には、法人用途に設計されたPCの、中小企業における非採用率の高さがある。レノボによると、従業員100名以下の企業の43%、100から1000名規模の企業の22%は「法人向けPCを購入していない」という。

レノボはその理由の1つとして、Z世代やミレニアル世代が新しい労働力としてメインに活躍する世代となり、より低価格でコンシューマー向けのようなデザインを求めているからと、分析している。

SMB向けの現状

中小企業におけるPCの現状。

ThinkBookは実際、法人用途にも耐えうるようなセキュリティー機能と高速な処理性能、天板を閉じていてもEメールやメッセージのアップデートが行われる「モダンスタンバイ」を搭載。さらに、流行の左右幅4ミリという狭額縁のディスプレイとシンプルな筐体デザインを採用している。

Brian Leonard氏

レノボのCDOを務めるBrian Leonard氏。

レノボのCDO(Chief Design Officer)を務めるBrian Leonard氏は、Z世代について、

「何かユニークなもの求めている」

「(若い世代は)スニーカーや洋服などと同じように、皆が同じものを求めていない」

と話す。

「若者のPC離れ」などと言われて久しいが、今やビジネスの現場にPCがないことは考えられない。これから主役になるZ世代やミレニアル世代に選ばれる存在に、レノボはなろうとしている。

(文・撮影:小林優多郎、取材協力:レノボ・ジャパン)

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