速報:ソニーの最新首かけ型ノイキャンイヤホン「WI-1000XM2」現地インプレッション【IFA2019】

WI-1000XM2

約2年ぶりにソニーの首掛け型ノイズキャンセリングイヤホンの最新型「WI-1000XM2」が発表になった。

撮影:小林優多郎

ソニーはドイツ・ベルリンで開催中の家電見本市「IFA」にて、新型ノイズキャンセリング(以下、ノイキャン)ヘッドホン「WI-1000XM2」を発表した。2020年1月にヨーロッパで発売予定で、価格は330ユーロ(約3万9000円)。日本での発売は未定。

WI-1000XM2は、ソニーの高価格帯ノイキャンヘッドホン「1000X」シリーズの最新型で、首かけ(ネックバンド)型の構造を採用したもの。同型の前機種「WI-1000X」は2017年9月に日本で発表されており、実に2年ぶりのアップデートとなる。

筆者は、「WI-1000X」を愛用している。1000Xシリーズでは、完全独立型の「WF-1000XM3」が売り切れ続出の人気製品になったが、筆者の利用シーンにおいては、首かけ型の方がしっくり来るのだ。

今回の2年ぶりの新型で、WI-1000XM2はWI-1000Xと比べてどこまで進化したのか。現地で確かめた。

まずは大きさ比較。全体的にほっそりとした印象。重さは約71gから約58gと軽くなっている

大きさ比較

写真左からWI-1000X、WI-1000XM2。


前機種は首に当たる部分クッションがあり薄い鉄板で形状を保っていたが、WI-1000XM2ではシリコンを採用した

首に当たる部分

写真上からWI-1000X、WI-1000XM2。


夏場は気になりそうだが、シリコンを採用したことでフィット感が増し、かなりコンパクトにたためる

シリコン素材


コードも「比較的断線しにくい」とされる、フラットケーブルを採用。ただ、前機種と違って本体に収納はできなくなった

ケーブル比較

黒いコードがWI-1000X、ベージュのコードがWI-1000XM2。


音を鳴らすドライバーユニットの性能やノイズを集めるマイクの数は変わっていないが、ノイキャン性能は最新性能に

イヤホン

WI-1000XM2はヘッドバンド型の「WH-1000XM3」と同じ「高音質ノイズキャンセリングプロセッサー QN1」を搭載する。


入出力端子としてUSB Type-Cと3.5ミリイヤホンジャックを採用(本体左)。USB Type-C搭載のスマホ用ケーブルで充電できる

本体左側

3.5ミリイヤホンジャックは、付属の飛行機用アダプターなど有線接続する際に使う。


左のコードの途中には操作用のリモコンが新設された。Cボタンはノイキャンの切り替えなどに使える

リモコン

前機種にも、Cボタンと同様のボタンとして「NC/AMBIENT(ノイズキャンセリング/アンビエントサウンドモード)ボタン」があった。


スマホアプリで設定すれば、CボタンをGooglアシスタントやAmazon Alexaの呼び出しなどに割り当てられる

Cボタンのカスタマイズ

スマホアプリ「Sony | Headphones Connect」はAndroidおよびiPhoneに対応している。


前機種同様、周囲の気圧に応じて最適化する機能は引き続き搭載

気圧の変化に対応

現地説明員によると「WI-1000Xは形状と約10時間という連続音声再生時間のおかげもあり、飛行機で利用するユーザーが多い」と話す。


WI-1000Xが非対応だった、音声案内の日本語対応や自動電源オフ機能もサポート

スマホアプリ

写真左から、ガイド音声の言語変更画面、自動電源オフ機能の設定項目。


周囲の人の声やざわざわ音などはシャットアウトできた。実際の街中などでも効果があるか、ぜひ試してみたい

装着してみた

付け心地はバツグン。



日常使いや飛行機搭乗時に最適、夏場は心配?

WI-1000MX2 黒

カラーバリエーションはシルバーとブラックの2色(写真はブラック)。

首かけ型ヘッドホン愛好家の筆者としては、WI-1000XM2は間違いなく“買い”だと思う。ノイキャン性能の厳密な比較できていないが、機能面では明らかにWI-1000Xを超えているし、何より軽くなったことでより日常的に首にひっかけて使うのに最適だ。

ただ、シリコン素材の採用は、正直賛否両論があると思う。筆者は襟付きシャツを着ることが多いため気にならないが、夏場にTシャツをよく着る人は肌に直接シリコンが当たるため、抵抗感がある人はいるかもしれない。

付属ポーチ

付属のポーチには、本体の付属品を格納するスペースがある。

しかし、シリコン素材でたためるようになった影響で、付属のポーチはよりコンパクトになった。細かい点ではあるが、ポーチの中にはメッシュのポケットがあるため、飛行機用プラグのアダプターやケーブルなどと一緒に入れられる。まさに“飛行機によく乗る”ユーザーを狙い撃ちしているように思える。

前述のとおり、公式では日本での発売は未定だが、1000Xシリーズは毎回日本でも発売されており、WI-1000XM2も遠くないうちにアナウンスがあると考えて間違いない。

WF-1000XM3同様、人気上昇中のノイズキャンセリング対応のワイヤレスヘッドホンの選択肢の1つとして注目の一品だ。

(文、撮影・小林優多郎)

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