無料のメールマガジンに登録

平日17時にBusiness Insider Japanのメルマガをお届け。利用規約を確認


新型iPhone対抗? 5万円未満の4眼カメラスマホ「モトローラ one zoom」を触ってみた【IFA2019】

motorola one zoom

モトローラは、Android Oneシリーズの最新スマホ「motorola one zoom」を発表。老舗ブランドのスマホの進化の傾向を実機で見てみよう。

撮影:小林優多郎

携帯電話の老舗ブランドで、現在レノボ傘下のモトローラは、ドイツ・ベルリンで開催中の国際家電見本市「IFA2019」に合わせて、新型スマートフォン「motorola one zoom」を発表した。アメリカで9月5日から発売、価格は449.99ドル(約4万8000円)。

motorola one zoomは、標準アプリがグーグル純正のものに統一され、かつOSアップデートもグーグルによって配信されるAndroid Oneシリーズの1機種。日本でもシャープや京セラといったメーカーがAndroid Oneの機種をリリースしている。

日本や欧州などで展開されているAndroid Oneは、比較的「値段がお手頃な割には、性能がよい」という製品が多い。motorola one zoomも同様で、5万円未満の価格帯ながら、かなり実用度の高い性能や特徴を持っていた。実機でチェックしてみよう。

正面は6.4インチの大画面を搭載。額縁は狭く幅は約75mm。片手で握れる

正面

重さは約190g。ディスプレイは縦横比19対9の縦長の有機ELで、解像度はフルHD+(2340×1080ドット)。


ディスプレイ内のセンサーにより、画面ロック解除などは指紋認証で可能

ディスプレイ内指紋センサー


一部のモトローラのアプリ以外は、ほとんどAndroid標準かグーグル純正アプリで構成されている

標準アプリ


最大の特徴は背面カメラ。なんと、4つのレンズを備える

背面のカメラ

向かって左上が約800万画素で光学3倍の望遠レンズ、右上が約1600万画素で画角117度の広角レンズ、右下が約4800万画素でF値1.7の標準レンズ、そして左下が奥行きを測る深度センサーとなっている。


まず、標準カメラで撮影したもの

標準レンズで撮影


続いてズームで撮影。モトローラのカメラ機能は暗所に弱い印象があったが、暗い会場で最高倍率(10倍)で撮影してもノイズが目立たずブレていない

ズーム撮影時


カメラアプリでピンチイン操作するとシームレスにUltra Wide(超広角)モードに切り替わる

ワイド撮影


かなり真っ暗な箱の中も明るく撮影できる。周囲が極端に暗い場合、標準モード撮影中に、夜景モードに切り替えるか聞かれる

夜景モード


バッテリーは4000mAh。同社は「最大2日はもつ」とアピールしている

バッテリー性能


本体カラーはエレクトリックグレイ、コズミックパープル、ブラッシュドブロンズの3色展開

カラーバリエーション



「カメラ機能強化」に力を入れたモトローラ

カメラ性能

スマートフォンメーカー各社はいずれもカメラ性能に力を入れるが、モトローラもそれに続く。

あくまで現地でのファーストインプレッションレベルではあるものの、motorola one zoomは非常に使い勝手のよい端末という印象だった。

最大2日間もつバッテリーに、実用性の高いズーム機能、無駄のない標準アプリ、そして何より5万円未満の価格設定が魅力だ。

ただ、残念ながらモトローラは、日本でAndroid One採用のスマートフォンを展開しておらず、motorola one zoomもまた「日本での発売は未定」となっている。

Angelina Gomez氏

発表会で今後のカメラ性能について予告したAngelina Gomez氏。

だが、モトローラが日本市場を軽視しているかと言われると決してそうではないと筆者は考えている。2018年には「moto z3 play」、2019年5月には中価格帯の「moto g7」シリーズといった最新機種を投入している。

また、モトローラでグローバル製品マーケティングマネージャーを務めるAngelina Gomez氏は、motorola one zoomの発表の最後に「約6400万画素のカメラを搭載した製品」を予告している。

カメラ機能に一定のニーズのある日本市場にも、motorola one zoomやこれから出る高精細スマホカメラの技術が施された新製品が出ることを期待したい。

(文、撮影:小林優多郎 取材協力:レノボ・ジャパン)

Popular

あわせて読みたい

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み