自社製品が売れるように検索アルゴリズムを変更? ── アマゾンは否定

アマゾンのジェフ・ベゾスCEO

アマゾンのジェフ・ベゾスCEO

Saul Loeb/Getty Images

  • ウォール・ストリート・ジャーナルによるとアマゾンは2018年末に、自社製品を有利にするため、検索アルゴリズムを変更したという。
  • 報道によると、この検索アルゴリズムの変更は、小売部門の幹部から圧力を受けた結果だという。
  • 一方、アマゾンは、オンライン小売市場における支配的地位を利用して競争相手を不当に追い出そうとしているとして、アメリカ連邦取引委員会の調査を受けている。
  • アマゾンは、報道は正確ではなく、検索結果のランク付けに使用する基準に、収益性を含めるような変更はしていないとコメントしている。

アマゾン(Amazon)は、同社サイトの検索アルゴリズムを調整して、最も収益を上げられるように自社製品を優先するようにしたとの報道に異議を唱えている。

ウオール・ストリート・ジャーナル(The Wall Street Journal:WSJ)は9月16日(現地時間)、アマゾンのアルゴリズムが2018年後半に変更されたことを報じた。これまで何十年もアマゾンの検索結果は、最も売れている関連性の高い商品を表示してきた。アルゴリズムが変更された後、検索結果にはアマゾンにとって最も収益性の高い製品が表示されるようになったとしている。

この変更に関わった人々がWSJの記者に語ったところによると、アルゴリズム開発者や同社の弁護士らの抵抗にもかかわらず、アマゾンの小売部門の幹部が変更を推進したという。

しかし、アマゾンはWSJの報道を否定する声明を発表した。

「ウォールストリート・ジャーナルは間違っている」とアマゾンの広報担当者はBusiness Insiderに語った。

「われわれは、匿名の情報源から得たという彼らのスクープは正確ではないと説明したが、彼らは記事を作成した。実際には、検索結果のランク付けに使用する基準に収益性を含めるような変更はしていない。自社ブランドであろうと、パートナーの商品であろうと、、顧客が欲しいと思うであろう商品をリストアップしている。どの店もそうであるように、我々はサイトに掲載している商品の収益性を考慮しているが、それは単なる1つの指標であり、顧客に提案するものを選ぶ際に重要な要素ではない」

アマゾンはアメリカのオンライン小売販売の36.5%を支配しているデータ分析会社Jumpshotによると、同社の検索バーは買い物客がオンラインで購入する商品を探すために最も使われている方法だという。

アマゾンは現在、アメリカ連邦取引委員会 (FTC) による調査を受けている。WSJによると、アマゾンの弁護士は、検索アルゴリズムの変更が独占禁止法に違反する可能性があると懸念を表明したという。

アマゾンのCEO、ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)は、同社の成功は「顧客へのこだわり」によるものだと述べている。従業員はWSJに対し、アルゴリズムの変更によってこの原則が侵されているのではないかと懸念していると述べた。

投資会社サントラスト・ロビンソン・ハンフリーによると、アマゾンのプライベートブランドの売上高は現在20億ドル(約2165億円)に満たないが、2022年までには310億ドル(約3兆3500億円)に達する見込みだという。

[原文:Amazon denies a report that it altered its search algorithms to favor its own products (AMZN)

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

ソーシャルメディアでも最新のビジネス情報をいち早く配信中

あわせて読みたい

Popular

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み