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ライフスタイルに合わせて機能をパーソナライズできる、シチズンのIoTプラットフォーム「Riiiver」

Riiiver開発者

放課後に塾に通う子供が、腕時計の文字板のスロットを「1」に合わせてボタンを押す。

「今、塾に着いたよ」

メールが1通、オフィスにいる母親に届いた。


一人暮らしの会社員が朝に慌てて家を出る。

「部屋の照明を消し忘れた」

電車の中で気付き、腕時計のボタンを押す。消し忘れた部屋の照明が消えた。

一見すると洗練されたデザインのアナログウォッチ。実はこれ、スマートウオッチになっている。スマートフォンと連携しており、ユーザーはライフスタイルに合わせて必要な機能を追加することが可能。機能をパーソナライズできる腕時計だ。

シチズン時計は2019年夏、独自に開発したIoTプラットフォームサービス「Riiiver(リィイバー)」をスタート。それに対応するスマートウオッチ「Eco-Drive Riiiver(エコ・ドライブ リィイバー)」を2019年10月末に一般発売予定だ。


Eco-Drive Riiiver

スマートウオッチ「Eco-Drive Riiiver」は2019年10月末に一般発売予定だ。

CITIZEN WATCH

Riiiverには「Piece(ピース)」と呼ばれるさまざまな機能パーツが公開されており、Eco-Drive Riiiverなどの腕時計をはじめ、家電製品などさまざまなデバイスを結びつけることができる。ユーザーは、スマートフォンアプリのRiiiverを使って、機能を動かすきっかけとなる「トリガー」、利用する「サービス」、行う動作の「アクション」の3つのPieceを選ぶ。その組み合わせで、自分のライフスタイルや好みに合わせた機能アイテム「iiidea(アィイデア)」をつくることができるのだ。

こうしてつくったiiideaや、他のユーザーが公開したiiideaをダウンロードして、スマートウオッチにセットすれば、例えばボタンを押すだけで定型文のメールを送る、スマートスピーカーを操作する、といった操作が可能だ。

興味深いのは、時計づくりを追究してきたシチズンが、スマートウオッチだけでなく、IoTプラットフォームサービスの開発に乗り出したことだ。なぜ、独自のプラットフォームを開発したのか。シチズンはRiiiverで何を目指すのか。

開発にあたった同社営業統括本部オープンイノベーション推進室の井山健二郎さん、坂本麻衣子さん、同社時計開発本部の植村隆太郎さんに聞いた。

時計の機能はアイデア次第、パーソナライズできる腕時計

植村隆太郎さん

スマートウオッチ「Eco-Drive Riiiver」の開発を担当した時計開発本部の植村隆太郎さん。

「これまでは我々が機能を決めて時計をつくってきました。でも、多様な価値観を持つユーザーが増えていくこれからの時代、今まで通りの時計づくりでは多くの人にとって“平均的によい商品”になる。それはそれで必要ですが、時計の新しい価値を提供するには、部分的に120点を取るような時計づくりも必要なのではないか」

Riiiverの時計の開発を手がけた植村隆太郎さんは、シチズンの創業100周年を迎える2018年に向けて、これまでの時計づくりの見直しに取り組んだ。

「時計の新しい価値を提供するためには、ユーザーが自由に機能を選べる“うつわ”のような時計を提供し、好みやライフスタイルに合わせてユーザーが機能をつくり上げる、ユーザーの手元に渡った後に進化していく時計があってもいいのではないかと考えました」

次の100年、どんな時計づくりをすべきか。ユーザーとどのような接点を持つべきか。社内に、この先の時計づくりを考えるチームを結成。2016年から1年弱の構想期間を経て、パーソナライズできる腕時計の開発がスタートした。

スマートウオッチの開発を進める一方、IoT製品・ソフトウェア開発を専門とする株式会社ヴェルトと資本業務提携を締結。プラットフォームの開発も進めた。これまで時計メーカーとして多くの実績を持つシチズンだが、プラットフォームの開発は未知の分野。植村さんは言う。

「プラットフォームの開発まで手がけることこそ、Riiiverの目指したところなんです」

スマホにも、家電にもーー繋がる腕時計で何ができる?

井山さんと植村さん

従来の商品開発は「多くの人にとって“平均的によい商品”になる」ことが目標になってきた。Riiiverは発想を変え、「部分的に120点を取るような時計づくり」をすることで時計の新しい価値の提供を目指す。

「ユーザーが自由に機能を選ぶだけでなく、セットする機能自体を自分でつくることができないと、本当にその人の価値観に合った時計にはなりません。ユーザー自身が機能を開発できることが、われわれが達成すべきところだと気づき、パーツを組み合わせるだけで機能を作成できるプラットフォームを開発しようと考えました」(植村さん)

機能パーツ「Piece」はコードを書ける人が自由につくって増やしていく。コードを書けない人は公開されたPieceを組み合わせて機能アイテム「iiidea」をつくる。Riiiverは、この2つの流れで機能を広げていく。

「こうしたエコシステムによって、われわれには思い至らなかった機能が生まれる。そこまでできて初めて、“120点を取れる時計”が達成できると考えています」(植村さん)

その仕組みは、言ってみればApple StoreやLINEのスタンプのようなイメージだ。

パーソナライズの“うつわ”となるEco-Drive Riiiverには、太陽光や室内の少ない光でも発電する、シチズン独自の光発電技術エコ・ドライブが搭載されている。さらに、ソーラーセルの発電量を利用して光の強さを算出する照度計や、ユーザーの歩数や消費カロリーなど活動量を測る加速度計、温度センサーも装備されており、Bluetoothでスマートフォンと連携できる。これらを利用して一般ユーザーや開発者が自由に機能を生み出していく。アイデア次第で時計の可能性が広がるのだ。

時計メーカーの枠を超えたユニークな挑戦

井山さん

デザイナーという立場から、Riiiverの開発に取り組んできた営業統括本部オープンイノベーション推進室の井山健二郎さん。

Riiiverには、もうひとつのユニークな取り組みがある。プラットフォームを活用して、地域課題、社会課題の解決に取り組むというものだ。

2019年8月4日、札幌市内でアイデアソンが開かれた。Riiiverのプラットフォームを、地域課題の解決のために活用したい。そのためのアイデアを創出するのが狙いだ。9月7日には同じく札幌市内で、地元のエンジニアとデザイナーを集めて実際に地域課題の解決策となるサービスを開発するハッカソンも開催した。

なぜ、シチズンは地域課題の解決に着目したのだろうか。デザイナーという立場から、Riiiverのサービス設計を手がけた井山健二郎さんはその意図を次のように説明する。

「Riiiverのプラットフォームと連携することで機能をパーソナライズできる。ということは地域に特化した機能もつくることができるということ。地域、仲間、家族といった限られたコミュニティだけに求められるような機能を生み出すことができるのがRiiiverの強みであり、Riiiverが提唱する『マイクロ・コミュニティ・サービス』のあるべき形だと考えています」

実際、8月に北海道で開催したアイデアソンでは、北海道ならではのアイデアが多数提案された。クマの出没情報や積雪情報を知らせる、過疎地で一人暮らしをしている高齢者を見守る、雪かきを助け合う ──。そんなサービスができないか。北海道の特定の地域に特有の事情だが、確実にニーズはある。そんなテーマが浮き彫りになった。

「インターネットが個人をエンパワーメントしたように、Riiiverは地域や仲間、家族といったマイクロ・コミュニティをエンパワーメントしていけるようこれからも取り組んでいきます」(井山さん)

シンプルな操作性は子供との相性もよし

坂本さん

Riiiverのシステム管理から開発に携わるオープンイノベーション推進室の坂本麻衣子さん。

井山さんと同じくオープンイノベーション推進室に所属する坂本麻衣子さんは「今後は、各地の地域課題だけでなく、子どもや家庭向けなどさまざまな課題に取り組む方向も考えている」と話す。

「Eco-Drive Riiiverのボタンを押すだけという操作性のわかりやすさを生かし、例えば共働き家庭でお子さんが帰宅したらボタンを押して保護者に帰宅を知らせるといったことも可能です。

また、最近はプログラミング教育が人気ですが、Riiiverでは3つのPieceを組み合わせるだけで機能をつくることができるので、プログラミングの基礎に近いことが学べる。教育的な側面でもRiiiverを活用できるという意見もあります。現段階のEco-Drive Riiiverは男性向けデザインとなっていますが、今後はお子さんや女性を含めご家族で使いやすいデザインも検討しています」(坂本さん)

プラットフォームに繋げるデバイスは、スマートウオッチのEco-Drive Riiiver以外にも今後増やしていく予定である。「時計はあくまでデバイスの一つ」(坂本さん)と考えているからだ。時計以外のデバイスがつながることで、できることが増える。できることが増えることで、新たな価値観やライフスタイルを持つコミュニティが生まれていく。コミュニティ自体も生み出す ── これがRiiiverの提唱する『マイクロ・コミュニティ・サービス』の目指す形だ。

それは「Riiiver」という名前にも表れている。川のそばで文明が起こり、村や国へと発展したように、Riiiverというプラットフォームからさまざまな使い方やライフスタイルが提案され、コミュニティ創出へと発展してほしい。こうした願いが込められているのだ。

「いままではモノに自分が合わせていましたが、機能のパーソナライズによって、これからはモノを自分のライフスタイルに合わせていく。そのライフスタイルや価値観の近しい人たちが集まれば、さらにより良い“時”をつくりだせるかもしれない。われわれの企業理念は「市民に愛され市民に貢献する」。Riiiverによって「人々の時」づくりに貢献していきたいのです」(井山さん)

時計をつくり続けながら、「人々の時」について考え続けてきたシチズン。人々の“時”をよりよいものにしたい。その思いが、100年の伝統を受け継ぎ、Riiiverに脈々と流れ込んでいる。


■「Riiiver」について詳しくはこちら。

■「Eco-Drive Riiiver」について詳しくはこちら。

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