The Boeing Company
- インドでは、ハチの大群がエア・インディアの国内線の操縦席の窓に押し寄せ、フライトが2時間遅れた。ハチのせいでパイロットの視界が悪くなり、追い払おうとしたスタッフも攻撃されたという。
- ハチの大群が窓に押し寄せたのは、離陸直前のことだった。航空機のワイパーを使うなどしてハチを追い払おうとしたがうまくいかず、消防隊が出動した。
- 消防隊員らはホースで放水して、ハチを吹き飛ばした。
- エア・インディアの広報担当者は、もしハチがエンジンに入ってしまえば「航空機と乗客に損害を与えた」可能性があると話していて、あるパイロットは、虫によって視界が悪くなり、操縦に悪影響を及ぼす可能性があったと指摘する。
- この航空機には当時、バングラデシュの大臣を含む136人の客が乗っていて、ハチのせいで約2時間フライトが遅れた。
インドでは、ハチの大群がエア・インディアの国内線の操縦席の窓に押し寄せ、フライトが遅れた。ハチを追い払おうとしたスタッフは攻撃された。
スタッフはどうにかしてハチを追い払おうとしたがうまくいかず、結局、消防隊を呼んで、ホースを使った放水でハチを吹き飛ばしたという。
航空機は、インドの北東部に位置するコルカタからバングラデシュとの国境に近いアガルタラへ飛ぶ予定だった。バングラデシュの情報担当大臣を含む136人の客が乗っていた。
ハチの大群がコックピットの窓に押し寄せたのは9月15日、コルカタを離陸する直前のことだ。AFP通信が報じた。
テレグラフによると、空港スタッフは窓からハチを追い払おうとしたが、これにハチが怒り、攻撃し始めたという。
そこで航空機のワイパーを使おうとしたが、ハチは居座った。The Times of Indiaは、「数千匹のハチ」が窓に押し寄せ、パイロットの視界を妨げていたと報じている。
そして、空港スタッフは水でハチを吹き飛ばすことに決めた —— これはうまくいったが、消防隊の手を借りなければならず、1時間を必要とした。
空港職員のカウシク・バッタチャリヤ(Kaushik Bhattcharya)さんは、「ミツバチを駆除するために、消防隊が出動して放水した。作戦開始から約1時間後にようやく撃退することができた」とAFP通信に語っている。
窓に押し寄せたハチの大群の写真がこれだ。
フライトはハチの大群が飛んでくる前に、技術的な問題ですでに約90分遅れていたと、Simple Flyingは報じている。結局、この航空機は予定時刻の3時間半後に離陸した。
エア・インディアの広報担当者は、もしハチがエンジンに入ってしまえば「航空機と乗客に損害を与えた」可能性があると、テレグラフに語っている。
匿名で取材に応じたあるパイロットは、操縦席の窓に虫がいた場合、離陸できないことになっていると、The Times of Indiaに語った。
「まず第一に、ハチの群れはパイロットの視界の妨げになる。次に、それぞれの航空機には複数の小さなプローブがついていて、航空機の近くの気流を計測している」
「これらは非常にセンシティブで、1匹でもハチがプローブに入ってしまうと対気速度計がおかしくなって、大事故につながりかねない」
空港職員のバッタチャリヤさんは、空港スタッフが周辺にハチの巣がないか探したが、見つからなかったとThe Times of Indiaに話している。
(翻訳、編集:山口佳美)