世界遺産の熊野古道の空気を感じるイベントも予定。
shutterstock:ziggy_mars
2019年5月〜6月にかけて行った「五島列島リモートワーク実験プロジェクト」。
Business Insider Japanとして、2つの新しいチャレンジでした。
一つは、東京から1200キロも離れた島で働くということ。もう一つは、編集部員だけでなく読者も参加する実験だったことです。
「五島に一度行ってみたかった」「本当に仕事になるの?」「子どもの学校はどうなるのか」……。
期待と不安が入り混じる中、定員5倍を超える応募をいただき、抽選の結果50人が参加。編集長、編集部員とともに4週間のリモートワーク実験を無事終えることができました。
期間中は、リモートワークを通じて参加者、記者がリモートワーク実験を通して感じたことをSNSやnoteで発信。「これからの働き方を見つめ直す機会になった」「自分がやりたいことが見つかった」「自分が地方に対してできることは何かを考えた」などの感想が集まっています。noteはこちら。
世界遺産・熊野古道の空気を感じながら働く
南紀白浜ビーチ。Wi-Fiも飛んでおり、ここで仕事をすることも可能。
shutterstock:Thanya Jones
今、東京中心の生活を離れて、地方で働いてみたい、2拠点居住をしてみたいと希望する若い世代は増えています。
Business Insider Japanではこうした動きに応えるためにも、2019年秋、紀伊半島でリモートワーク実験を実施します!今回は移住マッチングプラットフォームサービス「SMOUT」を提供するカヤックLivingとの共同開催です。
東京から離れた場所に身を置いて仕事をしてみたとき、仕事や自分の内面にどんな変化が起きるのか?参加者のみなさん(約60人)とBusiness Insider Japanのメンバー、カヤックLivingのメンバーとともに、考えていきます。
紀伊半島は世界遺産となった熊野古道を有する、豊かな自然に恵まれた土地。今回はその中の3拠点、三重県・尾鷲市、奈良県・下北山村、和歌山県・田辺市で実験を行います。
カヤックCEO柳澤さんも参加
三重県尾鷲市の街並み。市街地から10分ほど歩いて海に出て、釣りを楽しむこともできる。
1拠点目は三重県尾鷲市。美しいリアス海岸を持つ港町で、尾鷲湾では1年を通して船釣りができます。リモートワークの拠点は、昭和初期に建てられた国有形登録文化財の「見世土井家住宅」や海の見えるカフェです。
【開催イベント】
・11月16日(土)17:00〜21:00 紀伊半島の課題を考える“キイコン”
鎌倉で開催しているカマコン(鎌倉を拠点として企業活動を行うIT企業が集結し、鎌倉を盛り上げるためのプロジェクト)の形式で紀伊半島の課題、未来を考えるワークショップ。カヤックCEOの柳澤大輔さんも参加します!
カヤックCEOの柳澤さんも参加予定。鎌倉でやっている“カマコン”の紀伊半島バージョン“キイコン”を開催する。
・11月11日(月)、14日(木)、16日(土)尾鷲ガイド付きツアー
・11月12日(火)、15日(金)、17日(日)漁師町での買い物体験。「買う・さばく・食べる」
・11月15日(金)、16日(土)、17日(日)熊野古道ウォーキング
尾鷲の市街地にある「見世土井家住宅」。昭和初期から残る和風モダン邸宅で働いてみませんか?
次は奈良県下北山村。2004年、世界遺産に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」。世界遺産の参詣道の一つである「大峯奥駈道」が村内を横断しています。面積の95%が森林で占められ、人口は800人程度。かつて保育所だった場所をリノベーションして生まれたコワーキングスペース、「SHIMOKITAYAMA BIYORI」がリモートワークの拠点です。静かな環境の中、仕事に集中することできます。
【開催イベント】
・11月21日(木)下北山村の愛菌家による「味噌作り体験」
・11月22日(金)18:00-21:00 地域の方との交流パーティ
・11月24日(日)午前 山岳ガイドと巡る「不動峠」/午後 下北山村の木材アート体験
・日程調整中 畑仕事のお手伝い
2017年オープンのコワーキングスペース「SHIMOKITAYAMA BIYORI」。木のぬくもりがありながら洗練されたデザイン。
最後の拠点は和歌山県田辺市。美しいビーチで知られる白浜海岸まで車で30分程度の場所にあります。東京からの移住者が2019年にオープンしたばかりのコワーキングスペース「TETAU base」や廃校を活用した宿泊施設がリモートワークの拠点となります。
廃校を活用した宿泊施設兼コワーキングスペース、「秋津野ガルテン」。地元のお母さんたちがつくる農家レストランもある。
【開催イベント】
・11月29日(金)18:00-21:00 地域の方との交流パーティ
・12月2日(月)14:00-16:00 ユニリーバ島田由香さん×BIJ浜田 トークセッション「東京を離れて働いたら、何が生まれた?」(仮)
・調整中 龍神村にて仕事体験(1泊2日予定)
五島に参加した人の満足度は92%
田辺市から車で20〜30分走ると現れる円月島。仕事終わりに、こんな夕日を見ることもできる。
shutterstock:tipwam
五島での実験の大きなテーマは、「東京から1200キロ離れてみることで物理的にも価値観の面でも、どこまで“東京”から自由になれるのか?自由になった結果、どんな発見があるのか」でした。
オーシャンビューのバンガローに泊まり、昼間は五島の街の中にあるコワーキングスペースで仕事、気分転換にビーチへ。日暮れとともに地元の方々とポットラックパーティ……。そんな数日間を過ごした参加者の方からは、以下のような感想をもらっています。
■全体の満足度はどうですか? →92%が満足
■実験後、ワークスタイルは変化しそうですか?→変化すると答えた人が約30%
紀伊半島では五島での経験も踏まえつつ、よりリモートワークに集中できる環境、より地域を知り地域と交流できるプログラムをご用意し、「東京を離れて働くことでどのような変化が起きるのか」を実感できるようにしていきたいと考えています。
編集長やBI編集部員も参加します
奈良県下北山村にある池原ダム。この水の深い青さに驚く
Business Insider Japan編集長・浜田敬子も五島に続き、参加します。五島列島で数日働いたことで、大きな刺激を受けたという浜田。神秘の土地・紀伊半島に身を置くことで、今回はどのような変化が起きるのか、読者の皆さんと一緒に体験し、考えたいと思っています。
紀伊半島で一緒にリモートワーク実験をしませんか?
以下のうち、ご希望の日程をご記入ください。
B 奈良県下北山村 11月19日〜11月28日 集合場所:尾鷲駅(JR紀勢本線)予定
C 和歌山県田辺市 11月27日〜12月6日 集合場所:南紀白浜空港予定
【参加費】1日の宿泊費(3000〜5000円程度)×参加日数
現地集合現地解散。3拠点それぞれの集合場所までの交通手段の確保は各自でお願いします。
参加中にかかる食費や交通費(レンタカー、レンタサイクル使用料)などは各自の負担となります。
イベントに参加される方は別途参加費がかかります(無料イベントもあります)。
※現地イベントの最新情報はこちらに
【参加条件】このリモートワーク実験は、参加者みんなで自主的につくり上げていく企画で、BIJの編集部、読者の方に加えて、カヤックLivingの移住スカウトサービス「SMOUT」経由で応募される方も参加します。
みなさんには、10月17日(木)19:00-21:00にて開催の事前説明会(場所:メディアジーン)への参加をお願いします。
※この取り組みは「紀伊半島移住プロモーション事業」の一環として行われます。
応募多数の場合、宿泊施設に限りがありますので、抽選とさせていただく場合があります。お申し込みの締め切りは10月10日(木)12:00です。結果は10月11日(金)までにご連絡いたします。