左からエラさん(9)とケイトリンさん(7)。
Change.org/YouTube/FastFoodToyReviews
- バーガーキングは、子ども向けのメニューにプラスチック製のおもちゃをおまけとして付けるのをやめた。海を心配した2人の姉妹のキャンペーンを受けてのことだ。
- バーガーキングのグローバル・チーフ・マーケティング・オフィサー、フェル・マチャド(Fer Machado)氏が9月18日(現地時間)に発表した。これにより、年間320トンのプラスチックが節約できるという。
- 変化のきっかけになったのは、7歳と9歳のある姉妹がネット署名を募り、51万人の賛同を得たことだ。
- この署名活動では、さらに多くの店舗を展開するマクドナルドも名指しされている。マクドナルドは、ハッピーミールのおもちゃは廃止しないが、おもちゃをフルーツと交換できるようにすると話している。
バーガーキングはイギリスの店舗で、子ども向けのメニューにプラスチック製のおもちゃをおまけとして付けるのをやめた。2人の姉妹が始めた話題のネット署名を受けてのことだ。
バーガーキングのチーフ・マーケティング・オフィサー、フェル・マチャド氏が9月18日に発表した。これにより、イギリスで500店舗以上を展開する同社のプラスチックごみを年間320トン削減できる見込みだ。
きっかけとなったのは、7歳のケイトリン・マキューアン(Caitlin McEwan)さん、9歳のエラ・マキューアン(Ella McEwan)さん姉妹が始めたキャンペーンだ。
イギリスのバーガーキングでは明日から、キッズメニューに付いているプラスチック製のおもちゃを廃止します。不要なプラスチック製のおもちゃがあれば、9月19日~20日の間、わたしたちのイギリスの店舗に持ってきてください。新しい遊びのためにリサイクルします。
姉妹が始めたChange.orgの署名「環境を守ろう —— ファストフードのキッズミールでプラスチック製のおもちゃをあげるのをやめて(Save the Environment - Stop giving plastic toys with fast food kinds meals)」はこれまでに51万人以上の賛同を得ている。
署名はマクドナルドの名前も挙げているが、マクドナルドはプラスチック製のおもちゃの提供をやめないとしている。
姉妹は「わたしたちは学校で、環境問題やプラスチック問題について学んでいます」と書いている。
バーガーキングが提供していた映画『名探偵ピカチュウ』のおもちゃ。
YouTube/FastFoodToyReview
「プラスチックがいかに野生生物を傷つけているか、海を汚しているかを知り、とても悲しくなりました。わたしたちはこれを変えたいです」
「だからこそ、わたしたちはバーガーキングとマクドナルドに環境のことを考えて、キッズミールと一緒にプラスチック製のおもちゃをあげるのをやめてほしいのです」
マクドナルドは、おもちゃの提供はやめないという。だが、10月以降、おもちゃとフルーツを交換できるプログラムをスタートさせる計画だと、BBCは報じている。
イギリスには、バーガーキングが500店舗以上ある。
Damian Dovarganes/AP
イギリスおよびアイルランドのマクドナルドCEO、ポール・ポムロイ(Paul Pomroy)氏は、「ハッピーミールのプラスチック製のおもちゃが欲しくない人がいることは認識していますが、多くの家族や子どもたちがそれを楽しみにしていることも知っています」とテレグラフに語った。
イギリスのバーガーキングでは9月18日が、おもちゃが提供される最後の日だった。
同社は「メルトダウン」という、おとな向けのメニューを購入した客がリサイクルのために古いおもちゃを持ち込めば、子ども向けメニューが無料で手に入るスキームも立ち上げた。
バーガーキングの子ども向けメニューの広告。おもちゃのおまけが付いてくる。
Burger King
バーガーキング・イギリスのマーケティングの責任者、ケイティ・エバンス(Katie Evans)氏は、「過剰なプラスチックごみがもたらす問題を無視することはできず、わたしたちは今回の行動をうれしく思っています」とその声明文の中で述べている。
「バーガーキングは新しい、より持続可能な、長期的な解決策を見つけることに貢献できると考えています」
(翻訳、編集:山口佳美)