あと半年でディープフェイク映像は判別不可能になる…第一人者が証言

ディープフェイク・アーティストのハオ・リーは、プーチン大統領のディープフェイクを制作し、MITのカンファレンスで披露した。

ディープフェイク・アーティストのハオ・リーは、プーチン大統領のディープフェイクを制作し、MITのカンファレンスで披露した。

Zemlianichenko; MIT Technology Review

  • ディープフェイク・アーティストのハオ・リー(Hao Li)は、プーチン大統領のディープフェイクを制作し、MITのカンファレンスで披露した。彼はCNBCのインタビューで9月20日、“完璧にリアルな”フェイク動画の実現まで6~12カ月だと語った。
  • リーは以前、実際に検出不可能なディープフェイクは数年で実現するだろうと予測していた。
  • CNBCで予測についての説明を求められると彼は、中国の顔交換アプリ「Zao」の登場など、近年の技術の進歩で、タイムラインを修正しなければならないと語った。

ディープフェイクのパイオニアが、9月20日、CNBCのインタビューで、完璧にリアルなデジタルフェイク動画を誰もが目にするようになるまで、あと6~12カ月と語った。

「ほとんどのディープフェイクは、まだ肉眼で見分けることができる」 と、南カリフォルニア大学のコンピューターサイエンス准教授、ハオ・リー(Hao Li)は CNBCのテレビ番組「Power Lunch」で語った。

「しかし、すでに見分けにくい事例もある。まもなくディープフェイクを判別する手段がない段階に到達するだろう。我々は別の解決手段に目を向けなければならない」と、彼は続けた。

リー准教授はロシアのウラジーミル・プーチン大統領のディープフェイクを制作し、今週のMITのテックカンファレンスで披露した。動画は現在のディープフェイク技術を紹介するために作ったもので、その技術は彼の予想以上に急速に進化していると述べた。彼はその時、MITテクノロジー・レビューに「完璧で検出不可能なディープフェイクは、数年で実現する」と語っていた。

彼の予測の変化について、CNBCがインタビュー後にメールで問い合わせると、中国の顔交換アプリ「Zao」の登場など、近年の技術の進歩でタイムラインを修正しなければならないと彼は答えた。

「しかし、我々は検出して区別する方法を知っている。より多くのデータで学習を重ね、実装するだけだ」と、彼はCNBCにメールで述べた。

AIの発展でディープフェイクはより精巧になってきており、すでに本当の動画と加工した動画を判別することが難しくなってきた。特に2020年の大統領選に向けて、誤った情報が拡散することへの警鐘が鳴らされている。


[原文:A deepfake pioneer says 'perfectly real' manipulated videos are just 6 months away

(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)

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