卒業生の学生ローン返済を約束したビリオネア、親のローンも肩代わり

スミス氏が助成金創設について最初に発表したのは、5月に行われた2019年度の卒業式でのことだった。

スミス氏が助成金創設について最初に発表したのは、5月に行われた2019年度の卒業式でのことだった。

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  • プライベート・エクイティ・ファンドでビリオネアとなったロバート・F・スミス(Robert F. Smith)氏は、モアハウス大学での卒業式で約束したように、2019年度の卒業生の学生ローンを完済することに加え、卒業生の親の学生ローンまで完済することを約束した。
  • このギフトに要する金額は3400万ドル(約37億円)だと、モアハウス大学は9月20日付のプレスリリースで発表した。
  • ブルームバーグ・ビリオネア・インデックスによると、同氏の純資産は60億8000万ドル(約6530億円)。

プライベート・エクイティ・ファンドでビリオネアとなったロバート・F・スミス(Robert F. Smith)氏は5月、伝統的に黒人男子の大学であるモアハウス大学の2019年度卒業生が抱える学生ローンをすべて返済するために助成金を創設すると発表した。その申し出が学生の「親」の学生ローンにまで拡大されたと、同大学は9月20日付のプレスリリースで発表した。このギフトに要する金額は3400万ドル(約37億円)だという。

スミス氏は同大学の新たなスチューデント・サクセス・プログラムに寄付を行う。プレスリリースによると、この寄付により2019年5月に卒業した400人の学生(ほぼ全員が黒人男性)が抱える学生ローンだけでなく、その親や後見人が抱える学生ローンもすべて返済されることになる。

「大学の卒業式でこのような助成金について発表されたのは初めてのこと。スミス氏から与えられた自由へとつながるギフトにより、卒業生とその家族の人生は一変するだろう」と同大学の学長、デイビッド・A・トーマス(David A. Thomas)氏は声明で述べた。

「卒業生が新たな経済的自由を活かして、目指すキャリアを追い求めること、コミュニティにおいてリーダーシップを発揮して貢献すること、モアハウスの未来の学生を支援し、与えられたギフトの精神を忘れないことを願っている」

スミス氏がこのギフトについて最初に発表したのは、5月に行われた2019年度の卒業式でのことだった。「私たちは、あなた方の学生ローンを完済するために助成金を創設する」とスミス氏が卒業生にスピーチしたことを、Business Insiderは報じた。

「優秀なモアハウス卒業生の諸君、あなた方を縛るものは、自らの信条と創造性だけだ」

スミス氏は、テキサス州オースティンを拠点とするプライベート・エクイティ・ファンド、ビスタ・エクイティ・パートナーズ(Vista Equity Partners)の会長兼CEO。ブルームバーグ・ビリオネア・インデックスによると、同氏の純資産は60億8000万ドル(約6530億円)だ。

「このスチューデント・サクセス・プログラムはあらゆる大学のモデルケースとなるだろう。まずはモアハウス大学や伝統的なブラック・カレッジ(Historically black colleges and universities:HBCUs)の学生が、卒業生や支援者からギフトを受け取る。それによって学生はローンの重荷から解放され、夢を追い求める自由、経済的発展に向けて投資するための資金、そして自らが属するコミュニティの振興に貢献するための時間を得ることになる」とスミス氏はBusiness Insiderに語った。


[原文:The billionaire who promised to pay off student loans for an entire graduating class just pledged to pay off their parents' educational loans, too

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

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