イケアの2017会計年度からの売上高の推移。400億ユーロの大台を突破した。
提供:IKEA
スウェーデンの家具量販店IKEA(イケア)が9月25日、2019会計年度(2018年9月1日〜2019年8月31日)の業績を公表した。
売上高 413億ユーロ(約4兆8700億円) 前年比106.5%
代表的に売れた商品は以下の通り。
スマート照明「TRÅDFRI(トロードフリ)」アクセサリ含む 約500万個
本棚「BILLY(ビリー)」 700万個
ベジドッグ 1000万個
2019会計年度に約500万個を売り上げたIKEAのスマート照明「トロードフリ」。
提供:IKEA Media cart
2019会計年度に1000万個以上を売り上げたベジドッグ。日本での販売価格は100円(税込み)。
提供:IKEA
また、8月に発売開始した「SYMFONISK(シンフォニスク)」ランプ一体型スピーカーは初日だけで3万台以上を売り上げた。
初日だけで3万台を売り上げた「シンフォニスク」ランプ一体型スピーカー。
提供:IKEA
ECサイトの伸びが目覚ましい
イケアは2019会計年度、12店舗を新規オープンさせ、合計433店舗となった。
これまで郊外での展開が主軸だった同社だが、2019年夏にパリ中心部にオープンさせた「イケア・パリ・ラ・マドレーヌ」は都心型の新たな展開戦略で、開店4カ月で来店者は130万人を超えたという。
公共交通機関で20分圏内に200万人が住む、都心型の新たな戦略店舗「イケア・パリ・ラ・マドレーヌ」。
提供:IKEA
特筆すべきは、日本でも2017年4月にオープンしたECサイトの売上高の伸びで、前会計年度比で43%増(世界50市場)と飛躍的な成長を記録した。
今後数年はリアル店舗とECサイトのオープンを加速させる計画で、マカオ、プエルトリコ、チリ、コロンビア、ペルー、メキシコ、エストニア、ウクライナ、ニュージーランド、スロベニア、ベトナム、フィリピンへの出店を予定しているという。
(文・川村力)