WeWork、前CEOの「65億円」豪華プライベートジェットを売却へ。スティーブ・ジョブズも乗った名機

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CEO辞任を受け、WeWorkの新経営陣は態勢立て直しに奔走している。

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  • WeWork(ウィーワーク)がアダム・ニューマン最高経営責任者(CEO)の使っていたプライベート・ジェットを売りに出している。
  • 同社は2018年に高級ジェット「ガルフストリーム G650」を6000万ドル(約65億円)で購入。
  • WeWorkは新規株式公開(IPO)に向けて体制立て直しを図るべく、ジェット機だけでなく、買収した企業など資産の売却に動いている。

ニューマン氏は9月26日にWeWorkのCEOを辞任。後任を最高財務責任者(CFO)のアーティ・ミンソン氏と前副会長のセバスチャン・ガニンハム氏が共同で務めることになった。

新体制は、ニューマンCEO時代に買収したマネージド・バイ・キュー、コンダクター、ミートアップの3社を売却しようと動いている。

同社の複数の従業員によると、入社時に約束されたボーナスや昇給が「原資がない」ことを理由に履行されないにもかかわらず、ジェット機やパーティーには大金を突っ込む会社に、強い苛立ちを感じていたという。

ジェット機の改修を担当した別の従業員は、同機にはベッドルームが2つ追加され、複数のテレビやApple TV、集中操作用のコンピューターも備え付けられていたと証言する。

「(ニューマン氏の)子どもたちが見る番組や映画を何千本とダウンロードさせられました。文字通り、三日三晩ぶっ続けの作業です」

同従業員は、ほかに改修したのは化粧室だったと語った。

さらに別の従業員は、ジェット機がニューマン氏の会議室として機能していたと語る。同氏は常に予定が一杯詰まっていて、オフィスではなかなか会う時間がとれないため、機内をよく会議の場として使っていたという。

世界の世界の著名経営者たちが使った名機

豪華ジェット「ガルフストリーム G650」の紹介動画。

出典:丸紅エアロスペース

「ガルフストリーム G650」は世界で最も豪華で人気のあるジェット機のひとつとして知られる。最高速度での航続距離は8000マイル以上、ロンドンからニューヨーク、北京まで到達可能。スピードを落として燃費を向上させた場合は、さらにブエノスアイレスやロサンゼルスまで燃料補給なしで到達できる。

同機は世界の著名経営者たちが使っていることでも知られ、テスラのイーロン・マスクCEOやスターバックスのハワード・シュルツ、アップルの故スティーブ・ジョブズも所有していた。全世界ですでに350機以上が製造されている。

[原文:WeWork is selling the company's $60 million luxurious private jet that Adam Neumann and his family personalized and used to fly all over the world

(翻訳・編集:川村力)

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