「またiPhoneにパクられた」ファーウェイ幹部のアップル口撃が止まらない

余CEO

iPhoneへの対抗意識むき出しの発言がたびたび注目を集めるファーウェイの余承東氏

REUTERS/Michael Dalder

アップルが新iPhoneを発表するたびに皮肉満載のコメントを放ち、注目されるファーウェイの余承東(リチャード・ユー)コンシューマー事業CEO。今年のファーウェイは米中貿易摩擦の影響で、9月に発表された新機種Mate 30にグーグルのサービスが搭載されないなど、逆風を一身に受けているが、それでもむき出しの対抗意識は健在だった。

ファーウェイのフラッグシップスマホMate 30は9月19日にドイツで発表された後、中国でも26日、関連商品とともに発表会が行われた。発表会には余氏が登場。一つひとつ機能を説明しながら、iPhoneへの“ディスり”を挟んだ。

・デザイン

iPhone11

iPhone 11 Proはトリプルカメラとそのデザインが話題になっている。

REUTERS/Stephen Lam

Mate 30 Proのリアカメラの台座部分は惑星の輪のようなデザインを採用し、「風呂の照明みたい」と評されたMate 20 Proの四角いデザインから一新された。

余氏は、「ファーウェイが昨年出したMate 20のトリプルカメラのデザインは、かなり酷評された。けれど今年はそのデザインが業界の主流になり、アップルの新iPhoneにもパクられた。私たちは、さらに前を走り続けているけどね」

・カラー

iPhone 11 Proで新色として登場したミッドナイトグリーンは、中国では在庫切れになるほど人気を集めている。余氏はこのことに対しても、「ファーウェイは昨年、Mate 20のカラーにエメラルドグリーンを加え、スマホ業界はグリーン時代に入った。そしてiPhoneはまたしてもやってくれた。iPhone11にグリーン、iPhone 11 Proにミッドナイトグリーンを追加して、大人気だ。ダフ屋での価格もうなぎ上りだ」とディスった。

・充電力

Mate 30は40Wの急速充電と27Wのワイヤレス充電に対応しており、「驚異の充電速度」がインパクトを与えた。余氏はここでも「1日中外出する日も、ファーウェイのユーザーはモバイルバッテリーを持ち歩く必要がない。それを持ち歩くのはiPhoneユーザーだけだ」とiPhoneを持ちだすのを忘れなかった。

・5G

次世代通信ネットワーク5Gの商用化が始まり、2019年は「5Gスマホ元年」でもある。だが、iPhone 11は5Gに対応しなかったため、余氏はファーウェイのすごさを強調するため、サムスンも比較に出した。

「Mate 30 Pro 5Gの性能はサムスンのNote 10+を50%以上上回る。5Gに対応していないメーカーもあるけどね」

・カメラ機能

カメラの比較

左が新iPhone、右がMate 30 Proで撮影した画像。

26日の発表会(YouTube)より

余氏は、暗い場所をMate 30 ProとiPhone 11 Pro Maxで撮影した結果を、スクリーンに映して示した。Mate 30 Proははっきり撮れているのに対し、iPhone11 Pro Maxで撮った画像は黒板のように黒かった。余氏は「iPhone 11の暗い場所での撮影機能は、Mate30とは比較にもならない。ただ、だいぶ進歩はしている」と余裕を見せた。

2018年はファーウェイ躍進、2019年は攻守交替も

1年前の2018年9月、iPhoneが「X」シリーズを発表したとき、余氏はSNSにすぐさま「安心した」と一言投稿した。実際、iPhone Xシリーズは高価格の割には革新性が少ないと評価され、中国では売れ行きが停滞。iPhoneの2018年10〜12月の中国での出荷台数は22%減少し、アップルの業績予想も下方修正を余儀なくされた一方、ファーウェイのスマホは国内外ともに大きく躍進した。

だが、昨年12月の孟晩舟副会長兼最高財務責任者(CFO)逮捕を機に、2019年はトランプ政権のファーウェイ攻撃が激化。Mate 30にはグーグルのアプリストア「Google Play」やGmailなど、アンドロイドユーザーに広く使われるサービスが搭載されておらず、海外売り上げへの影響は不可避となっている。

(文・浦上早苗)

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