室内プール、ボウリング場も…130年前に完成した全米最大の個人邸宅

ビルトモア・ハウス。

ビルトモア・ハウス。

The Biltmore Company

  • ノースカロライナ州、アッシュビルにあるビルトモア・エステートは、全米最大の個人所有の邸宅だ。
  • 公式サイトによると、この邸宅は1800年代に実業家のジョージ・ヴァンダービルトによって建設された。ベッドルーム35室、バスルーム43室、そして65の暖炉を備えている。

ビルトモア・エステート(Biltmore Estate)は、ノースカロライナ州アッシュビルにある、全米最大の個人所有の邸宅だ。

19世紀から20世紀にかけて功績を残した実業家、ジョージ・ヴァンダービルト(George Vanderbilt)が、1889年から建屋であるビルトモア・ハウスの建設を始めた。250室を有するその邸宅の建設には6年を要した

アッシュビルは、ブルーリッジ山脈の美しい景観で知られる。このエリアで最も人気のある観光地のひとつが、約750kmにわたる道路が山脈をつなぐブルー・リッジ・パークウェイだ。

ビルトモア・ハウスは1895年に完成し、それ以後、35年以上にわたってヴァンダービルト家にとって重要な役割を果たしてきた。ジョージの娘のコーネリアと、2人の孫はここで生まれている

ジョージ・ヴァンダービルトは1914年に死去、その後、妻のエディスは敷地の大半、約3万5200haをアメリカ森林局に売却した。

1930年には、コーネリアとその夫ジョン・セシルが、ビルトモア・ハウスの一般公開を始めた。ビルトモアの公式サイトによると、そのころは世界恐慌が吹き荒れた時期であり、地域の魅力を高めて人を惹きつけようと公開されたという。

それ以来、さまざまな施設が追加されていった。ビルトモア・ワイナリーイン・オン・ビルトモア・エステート(Inn on Biltmore Estate)、ビレッジ・ホテル(Village Hotel)のあるアントラー・ヒル・ビレッジ(Antler Hill Village)などだ。

現在のビルトモア・エステートは、敷地面積が約3200haで、アメリカ人造園家のフレデリック・ロー・オルムステッド(Frederick Law Olmste)が設計した庭園が広がっている。

全米最大の個人所有の家であるビルトモア・ハウスは、ベッドルーム35室、バスルーム43室、そして65の暖炉を備えている。その様子を見てみよう。

ビルトモア・エステートは、ノースカロライナ州アッシュビルにある。

ビルトモア・ハウス遠景

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出典:Biltmore

アッシュビルは、ブルーリッジ山脈の美しい景観で知られる。2017年時点の推定人口は9万1902人。オンライン不動産データベースのZillowによると、アッシュビルの住宅価格の中央値は28万ドル(約3000万円)となっている。

アッシュビル地図

Google Maps

出典:Zillow, City-Data

全米最大の個人所有の家、ビルトモア・ハウスはビルトモア・エステート内にある。

ビルトモア・ハウス

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出典:Biltmore

19世紀から20世紀にかけて功績を残した実業家、ジョージ・ヴァンダービルト(George Vanderbilt)によって、1889年からビルトモア・ハウスの建設が始められた。

荘厳な階段ホール。

荘厳な階段ホール。

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出典:Biltmore

邸宅の建設には約1000人が従事し、完成までに6年を要した。

朝食用ダイニングルーム。

朝食用ダイニングルーム。

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出典:Biltmore, Arcadia Publishing

ビルトモア・ハウスは1895年に完成。

ジョージ・ヴァンダービルトのベッドルーム。

ジョージ・ヴァンダービルトのベッドルーム。

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出典:Biltmore

それ以後、35年にわたってビルトモア・エステートはヴァンダービルト一家にとって重要な役割を果たしてきた。1900年、ジョージの妻エディスは、娘のコーネリアを「ルイ15世の間」で出産した。二人の孫もこのエステート内で誕生した。

ルイ15世の間。

ルイ15世の間。

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出典:Biltmore

ビルトモア・ハウスは、ベッドルーム35室、バスルーム43室、そして65の暖炉を備えている。

リビングルーム。

リビングルーム。

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出典:Biltmore

執事のパントリー。

執事のパントリー。

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出典:Biltmore

図書室。ビルトモア公式サイトによると、ヴァンダービルトは1875年から1914年まで、年間81冊ほどの本を読んでいた。

ビルトモア、図書室。

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出典:Biltmore

1914年にヴァンダービルトは死去した。その後、妻のエディスはエステートの約3万5200haをアメリカ森林局に売却した。

晩餐会ホール。

晩餐会ホール。

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出典:Biltmore

ビルトモア・ハウスでは、さまざまな美術品や工芸品が収集されてきた。第二次世界大戦時には、ワシントンDCの国立美術館の美術作品が、邸宅内で保管されていた。

タペストリーギャラリー。

タペストリーギャラリー。

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出典:Biltmore

青い柄模様の壁紙で、2つの本棚がある喫煙室。

喫煙室。

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出典:Biltmore

ビルトモア・ハウスは、さまざまな施設を備えている。こちらは水が抜かれた状態のプール。

プール。

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出典:Biltmore

ボーリングのレーンもある。

ボーリングのレーン。

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出典:Biltmore

そして庭園。

庭園。

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出典:Biltmore

1930年、コーネリアとその夫、ジョン・セシルは、ビルトモア・ハウスの一般公開を始めた。それ以来、さまざまな施設が追加されていった。ビルトモア・ワイナリー、イン・オン・ビルトモア・エステート(Inn on Biltmore Estate)、ビレッジ・ホテル(Village Hotel)のあるアントラー・ヒル・ビレッジ(Antler Hill Village)などだ。

ビルトモア、ベランダからの眺め

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出典:Biltmore

現在ビルトモア・エステートは、面積約3200ha、アメリカ人造園家のフレデリック・ロー・オルムステッド(Frederick Law Olmste)が設計した庭園が広がっている。

ビルトモア、庭園

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出典:Biltmore

[原文:George Vanderbilt started building himself a private mansion in North Carolina in 1889 — and 130 years later, it's still the biggest house in the US. Take a look inside.

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

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