日本マイクロソフト吉田仁志新社長、初会見コメント「日本を世界一の企業にする」…日本ヒューレットP社長から異例の転身

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左から、平野拓也・前社長(現在は米国本社勤務、日本マイクロソフト顧問も兼任)、吉田仁志新社長、ラルフ・ハウプター氏(マイクロソフト アジア プレジデント)。

撮影:伊藤有

日本マイクロソフトは10月2日、吉田仁志(よしだ・ひとし)新社長の就任会見を開いた。10月1日発表した新経営体制の発表を受け、報道陣向けに吉田新社長が挨拶をする初の場となった。

吉田新社長は1983年にアメリカのタフツ大学を卒業。同年伊藤忠グループの事業会社に入社、その後、一貫してIT業界の事業会社の代表や役員を歴任し活躍。つい9月末まで、日本ヒューレット・パッカードの代表取締役社長だった人物だ。

吉田新社長の人選について、マイクロソフト アジアのプレジデントをつとめるラルフ・ハウプター氏は、

「大変評判の高い方であり、日本の市場を深く理解されている方だ。ソフトウェアの深い知識、業界の各分野の知識も持っている人物だ。(業界の経歴を通じて)組織作り、リーダーシップというものを発揮してきた。2年近く前から吉田さんを存じ上げてきた。

マイクロソフトのパートナー企業出身の吉田氏としては、ますますパートナーとの関係を強化できると考えている」(ハウプター氏)

と述べ、テクノロジーの深い理解とこれまで発揮してきたリーダーシップが、吉田氏が新社長に決まった大きな理由の1つであることを滲ませた。

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日本マイクロソフトの前社長として社長選任人事について語る平野氏。これまで新社長に言及できなかった経緯の質問では、思わず苦笑いする一幕もあった。

撮影:伊藤有

一方、現在はアメリカ本社で勤務する平野拓也前社長は、報道陣への挨拶のなかで、後任人事について「マイクロソフトに対してパッションを持っている人、ビジネスだけではなくて想いを持っている人」を探していたと、吉田氏の選任に至った背景を説明した。

2日前までの肩書「日本ヒューレット・パッカード社長」から転身、日本マイクロソフトのトップ就任2日目の吉田氏。新社長の抱負についての筆者の質問には、

「日本をトップのステージに持っていきたいというのが私の想い。いままでのキャリアでもそうしてきた。グローバルなマイクロソフトの中で世界一になりたいと思っている。いろいろな指標があるが、(日本マイクロソフトは)元気をもって世界一になれる会社だと思っているので、目指していきたい」(吉田新社長)

と、全世界のマイクロソフト現地法人のトップを狙うという、強いコメントで受けた。

すでに新社長不在で発表済みの新年度の事業戦略については、基本的に変更はないという。

吉田氏の就任をめぐっては、平野前社長の退任が公表された7月以降、公の場で「新社長についてはコメントを控える」といった対応がこの2カ月続き、異例の事態だった。

これについて吉田氏は、

「発表がぎりぎりになったことについては、答えにくいところもあるが、私はつい一昨日まで日本ヒューレット・パッカードの社長をしていた。現役の社長を(直前まで)していたので、その前に発表するというのはいかがなものか、というのが正直ございました。

私の方からマイクロソフトにお願いして、わがままを言わせていただいた。ぎりぎりの就任発表になったのは、そういった理由です」(吉田新社長)

と、新社長就任決定から公表までの内幕を率直に語った。

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前社長、新社長、アジアのトップで新体制を即座に立ち上げていく。

撮影:伊藤有

戦略に変更はないとはいえ、トップの交代は組織に少なくない影響を与える。吉田新体制で発進したマイクロソフトは、2020年に向けてどう変わっていくのか。

(文、写真・伊藤有)

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