自動ブレーキへの過信は禁物…衝突回避の確率は大人40%、子ども11%

ニューヨークで最も危険な場所と言われるマンハッタンの3番街と14丁目の交差点を横断する歩行者。

ニューヨークで最も危険な場所と言われるマンハッタンの3番街と14丁目の交差点を横断する歩行者。

Spencer Platt/Getty Images

  • 歩行者検知システムは、検知した人をほとんど保護しないことが、アメリカ自動車協会(AAA)の新しいデータによって明らかになった。
  • 新型車4台を使ったテストで、衝突を回避できたのは半分以下だったことがわかった。
  • 対象が子どもの場合はさらに悲惨で、89%の確率で衝突した。

最近の車には、自動ブレーキなどのハイテク安全機能が組み込まれている。最新の研究によると、最も必要とされている時にこの技術が人命を救うことは多くはないかもしれない。

アメリカ自動車協会(AAA)が行なったテストでは、自動ブレーキで大人サイズの人形との衝突を防いだ確率は半分以下だった。子どもサイズの場合、時速20マイル(約32km/h)で衝突を回避できたのはわずか11%だった。

テストには2019年式のシボレー・マリブ、ホンダ・アコード、テスラ3、トヨタ・カムリを使った。すべての車には、各メーカー独自の自動ブレーキ技術が搭載されている。

実験は、カリフォルニア州の高速道路の閉鎖された区間で、歩行者に見立てたダミー人形を使って行われた。研究者は車がダミー人形と接触するまではブレーキペダルを踏まず、警告灯の表示や自動ブレーキによる減速を監視していた。

このシステムは、暗い夜間にはさらに成績が悪くなる。しかし、ほとんどの自動車メーカーは、夜間にはシステムがうまく機能しない可能性があることを警告していると、研究者たちは指摘している。

しかし、いくつかの良いニュースもあった。

報告書によると、大人サイズのダミーでテストした場合、「時速20マイル(約32km/h)でのテスト走行中に、すべての車両が衝突間近であることを視覚的に警告した」。また、衝突を40%の確率で回避することに成功し、衝突速度は時速6マイル(約10km/h)低下した。しかし、角を曲がるときは「いずれの試験車両も5回の試験走行で衝撃速度を軽減しなかった」という。

AAAは報告書の中で、ドライバーに対して次のように述べている。

「衝突を避けるために歩行者検知システムに頼らないこと。これらのシステムは、衝突回避の主要な手段ではなく、バックアップとして機能する」

[原文:Cars with high-tech emergency brakes still hit child-size dummies in 89% of street-crossing tests, a new study finds

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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