Airbnbの南極調査ボランティアに数万人が応募。プラごみの汚染度合いを測る狙いは

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AirbnbはSDGs(持続可能な開発目標)に関わるPRプロジェクトを発表、数万人規模の応募があったという。

画像:AirbnbのYouTube動画より

Airbnbが9月から10月にかけて南極調査隊へ参加するボランティアメンバーを世界中から募集したところ、5名の公募に対して数万人が応募したと明かした。

この南極調査プロジェクトは、Airbnbが主催するサバティカル(長期休暇)プログラムの第2弾。ボランティアたちは雪のサンプルを採取し、マイクロプラスチックが南極内陸部の氷雪にどこまで浸透しているのかを調査する。

期間は2019年11月から12月までの1カ月間で、チリと南極への渡航が可能であることや、遠征と研究に携わるレベルの英会話ができることなどが条件だ。「環境問題について強い関心があり、地球のアンバサダーになってくれる人を優先的に採用する」(広報担当者)という。

提供:Airbnb

Airbnbはここ1年ほど「サバティカル休暇」(長期間勤務した社員に対して長期間の休暇を付与する制度)を通じた旅のプロモーションに力を入れている。

第1弾は2019年1月、存亡の危機にさらされているイタリア南部の村「グロットレ」で、Airbnbの補助ホストとして村を活性化するプロジェクトだった。このプロジェクトでは5人の募集に対して28万人からの応募が殺到した。

地球温暖化やオーバーツーリズム(観光客の増加が地球環境や地域住民にマイナスの影響を与えること)の問題などが取りざたされる中、今回のプロジェクトでは、Airbnbが取り組む「持続可能な旅」について考える機会を提供したい、と広報担当者は語る。

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「体力的なタフさも必要だが、チームプレーができる人、アンバサダーになってくれる人を採用したい」と広報担当者。

画像:Antarctic Logistics and Expeditions

予算についてAirbnbは明らかにしていないが、このプロジェクトでAirbnbと協業している企業が提供する6〜7日間の南極探検のツアーが約2万6000ドル(約300万円)ということを考えても、数千万円規模のプロジェクトであることは間違いないだろう。

Airbnbが近年力を入れる、「体験」を重視したサービスの一環と捉えることもできる。

近年Airbnbは、高いクオリティーのホストを認定する「Airbnb Plus」、一泊数十万円規模のラグジュアリー物件を予約できる「Airbnb Luxe」を開始するなど、かつてのイメージだった“民泊サイト”から、より「体験」を重視したサービスを展開している。

環境に対する企業の取り組みの必要性が高まる中、Airbnbの今回の取り組みが大きな注目を集めることは間違いなさそうだ。

(文・西山里緒)

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