ユニー・ファミリーマートホールディングスから「ファミリーマート」へと商号変更。2020年2月期上期の決算を発表した。
撮影:今村拓馬
ファミリーマートが2019年3〜8月期(2020年2月期上期)の連結決算を発表した。
なお、同社は9月1日に子会社だったファミリーマートを吸収合併し、ユニー・ファミリーマートホールディングスから現在の「ファミリーマート」へと商号変更している。
営業収益 2654億円 (前年同期比)▲558億円
ファミリーマート直営店が減少して売上高が減った(前年同期比▲528億円)のが主な理由。
惣菜販売子会社・カネ美食品の株式26.55%(議決権換算)を、パン・パシフィック・インターナショナルHD(ドン・キホーテの運営会社)に譲渡し、その収益を連結除外したことも影響した。
事業利益 463億円 (前年同期比)+111億円
ファミリーマートの1日あたりの売り上げ(日商)が増えたこと、本部コストの削減に成功したことが主な理由。
純利益 382億円 (前年同期比)+182億円
ファミリーマート単体の利益増(前年同期比+98億円)が主な理由。
南九州ファミリーマートやクレジットカード事業を手がけるポケットカードなど持分法適用会社の利益増に加え、ファミリーマート吸収合併による税効果メリットも利益を引き上げた。
ファミリーマート2020年2月期上期の決算概要。
出典:ファミリーマート決算説明会資料
2020年2月期の通期計画は据え置きで、営業収益は前期比▲922億円、純利益は+46億円の減収増益を見込んでいる。
ファミペイ、自店舗ではPayPayを上回る
7月1日ローンチの「ファミペイ」展開状況。
出典:ファミリーマート決算説明会資料
7月1日に始めたスマホ決済サービス「ファミペイ」の展開状況も明らかにされた。
ダウンロード数 約370万(7月の1カ月だけで315万を突破)
ファミリーマート店頭でのスマホ決済利用シェアでは、以下のように首位を独走。
【1位】ファミペイ(33%)【2位】PayPay(30%)【3位】d払い(14%)
明日(10月10日)は、ファミマと同時期に「7pay(セブンペイ)」をローンチさせながら、セキュリティなどの問題でサービスを中止したセブン&アイ・ホールディングスが決算を発表する。
(文:川村力)