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- 学生が段ボール箱をかぶって試験を受ける様子を捉えた写真に注目が集まり、インドの中西部カルナータカ州ハベリにある私立の「バガット・プリユニバーシティカレッジ(Bhagat Pre-University College)」は謝罪した。
- 学校側は、化学の試験で学生に段ボール箱をかぶるよう指示していた。試験中の学生同士のおしゃべりを止めさせるためだったという。
- 地元メディアの報道によると、学校側がソーシャルメディアに投稿した写真をきっかけに、州の教育当局が調査を開始したという。
- 学校側はその後、謝罪したが、学生の同意は得ていたとしている。
カンニングを防ぐため、学生に頭から段ボール箱をかぶるよう指示したインドの学校が謝罪した。
地元紙「The Hindu」によると、カルナータカ州ハベリにある私立の「バガット・プリユニバーシティカレッジ」では、10月16日(現地時間)に行われた化学の試験で、学生に段ボール箱をかぶるよう指示した。
段ボール箱の前方には四角い穴が開けられていて、学生は外を見ることができた。学生同士のおしゃべりを止めさせるためだったという。
カルナータカ州:ハベイのバガット・プリユニバーシティカレッジでは、学生が試験中、段ボール箱をかぶらされていた。カンニングを防ぐためだという(2019年10月16日)
報道によると、このアイデアを思い付いたのは学校を運営するM・B・サティシュ(M.B. Satish)氏だった。段ボール箱をかぶった学生の写真はソーシャルメディアで拡散し始め、それが州のプリユニバーシティ教育の責任者S・C・ピアゼイド(S.C. Peerzade)氏の目に留まり、学校にストップをかけたという。
The Hinduの取材に対し、ピアゼイド氏は「この学校を訪問したとき、学生の大半が頭の上に箱を乗せていたため、わたしは学校側の説明を求めた」と語った。同氏は、学校側が別の学校で行われていた同様の手法に着想を得たようだと、付け加えた。
学校側はその後、謝罪した。
サティシュ氏は19日、学生の同意は得ていたとBBCに語った。同氏は「一切、無理強いはしていない」とし、「写真を見れば分かるように、一部の学生は箱をかぶっていない。箱をかぶっていた学生も、15分後に脱いだ学生もいたし、20分後に脱いだ学生もいた。1時間後には、こちらから脱ぐよう指示した」
[原文:An Indian college apologized for asking students to wear cardboard boxes over their heads]
(翻訳、編集:山口佳美)