1秒あたり10件の注文! マクドナルド、次なる成長のチャンスは「デリバリー」

マクドナルドのデリバリー

Getty Images / Charly Triballeau

  • マクドナルドのCEOスティーブ・イースターブルック氏は直近の決算発表で、同社にとってデリバリーは、次の「大きなフロンティア」だと語った。
  • マクドナルドでは、デリバリーの注文が世界全体で1秒あたり10件入っていると、イースターブルック氏は言う。
  • 2019年、マクドナルドのデリバリー事業は世界全体の売り上げの約4%、40億ドル(約4350億円)を生む見通しだ。
  • アメリカ金融街のアナリストの一部は、イースターブルック氏同様、マクドナルドにとってデリバリーが次の大きな成長のチャンスになるだろうと見ている。

「この会見をしている間にも、3万6000件のマックデリバリー(McDelivery)の注文が入っているだろう」

マクドナルドのCEOスティーブ・イースターブルック氏は10月22日(現地時間)、同社の第3四半期の決算発表でこう語った。これはマクドナルドのデリバリー・サービスがすでにかなりの規模になっていることを示している。

イースターブルック氏は、今ではマックデリバリーの注文が1秒あたり約10件入っているという。同氏は2019年、同社のデリバリー事業は世界全体の売り上げの約4%、40億ドルに達する見通しだと述べた。2016年は10億ドルだった。

JPモルガンのアナリストは23日、顧客向けのメモの中で、マクドナルド・イギリスの既存店売り上げが54四半期連続で増加しているのは、デリバリーサービスのおかげでもあると指摘している。

マクドナルドのイースターブルックCEOは、「デリバリーは引き続き、我々のビジネスにとって大きなフロンティアだ」とし、「マックデリバリーの世界全体での平均客単価は、店舗の平均客単価の2倍を維持している。主要マーケットの多くで、マックデリバリーの既存店売り上げは前年比2ケタ増が続いている」と語った。

クレディ・スイスも23日、デリバリーは第3四半期の既存店売り上げの伸びをけん引した重要な要素の1つだと指摘している。同社は、デリバリー・サービスを拡大するため、マクドナルドがウーバーイーツ(Uber Eats)やドアダッシュ(DoorDash)といった企業と引き続き提携を発展させていくだろうと見ている。

アメリカ国内の第3四半期の既存店売り上げは4.8%増と、アナリストの予想を下回ったが、客足が2%減っても売り上げは落ちなかった。

UBSのアナリストは23日付けの顧客向けのメモの中で、デリバリーをマクドナルドにとって2020年の既存店売り上げを改善するための成長のチャンスと見なしている。

[原文:McDonald's says it gets 10 McDelivery orders per second — and Wall Street agrees it's the next 'big frontier' for the fast-food giant (MCD)

(翻訳、編集:山口佳美)

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