水曜日のクリスマス&例年より短いホリデーシーズンは、小売業のマイナスに?

買い物客で混雑する店内

Gunnar Rathbun/AP

  • 今年のカレンダーは、小売業者にとって不利なようだ。
  • 12月25日のクリスマスが水曜日のため、例年なら駆け込み需要が期待できる"スーパーサタデー"の勢いが奪われかねない。そして、サンクスギビング(感謝祭)からクリスマスまでは26日しかなく、2018年に比べると約1週間短い。
  • 「今年はパッとしないホリデーシーズンになるだろう」と、NPDグループのチーフ・インダストリー・アドバイザー、マーシャル・コーエン(Marshal Cohen)氏は言う。
  • NPDの調査によると、アメリカでは消費者の支出計画も二分化している。比較的収入の少ない消費者は、今年のホリデーシーズンにはより多くのお金を使う計画だと答えた一方、比較的収入の多い消費者は、支出を抑えるつもりだと回答していると、コーエン氏は語った。

2019年のホリデーシーズンは、小売業者にとって頭の痛い問題が山積みだ。

中でも最も深刻な問題は、米中の貿易戦争と景気後退への懸念だが、クリスマスが水曜日という今年のカレンダーも不安材料の1つだと、NPDグループのチーフ・インダストリー・アドバイザー、マーシャル・コーエン氏は言う。

クリスマスが週の半ばにあたると、「"スーパーサタデー"の勢いがそがれる」と、コーエン氏はBusiness Insiderに語った。"スーパーサタデー"はクリスマス直前の土曜日のことで、ホリデーシーズンの中でもショッピングが大いに盛り上がる日の1つだ。

「誰もが『まぁまだ何日かあるし、急いで混雑する店に行かなくても』と考えるだろう」とコーエン氏は指摘する。「これでは消費者の買い物熱は盛り上がらない」という。

この"買い物熱"が財布のひもを緩めさせると、コーエン氏は語る。

同氏は、買い物客は「セーター売り場に人が殺到しているのを見て、もともと買うつもりがなかったとしても、自分も何枚かセーターをつかむ」ものだとし、「これが売り上げの伸びにつながる。だが、クリスマスが水曜日や木曜日だと、そうはいかない」と話した。

1週間短いショッピングシーズン

小売業者は、"例年よりも短いショッピングシーズン"という課題にも直面している。2019年は、サンクスギビングとクリスマスまでは26日しかなく、2018年に比べると約1週間短い。

デジタルクーポンのリテールミーノット(RetailMeNot)の調査によると、アメリカでは小売業者の半数以上が、ショッピングシーズンが例年より短いことを受け、より大幅な値引きをする計画だ。買い物客にとっては良いニュースだが、小売業者の利益は減る。

さらに、NPDの最新調査は、経済力からクリスマス・プレゼントにどのくらいお金をかけるかまで、買い物客があらゆる点において二分化していることを示している。

例えば、比較的若い収入の少ない消費者は、今年のホリデーシーズンにはより多くのお金を使う計画だと答えた一方、比較的収入の多い消費者は、支出を抑えるつもりだと回答していると、コーエン氏はNPDの調査結果をもとに語っている。

また、この調査では、消費者の半数近くが、今年はプレゼントよりも体験にお金を使いたいと考えていることも分かった。

「今年はパッとしないホリデーシーズンになるだろう」とコーエン氏は言う。

しかし、今年のホリデーシーズンは比較的、個人消費が伸びるだろうとの別の見方もある。

全米小売業協会(NRF)は、2019年のホリデーシーズンの売り上げが前の年よりも3.8~4.2%増になるだろうと見込んでいる。過去5年の平均は3.7%増だ。デロイトはこれを上回る、前年比4.5~5%増を見込んでいる。

NRFのCEOマシュー・シェイ(Matthew Shay)氏はプレスリリースの中で、「アメリカ経済は成長し続けていて、個人消費が引き続き、その成長の原動力だ」と述べている。

[原文:Christmas falling on a Wednesday amid a record-short holiday shopping season could wreak havoc on some retailers

(翻訳、編集:山口佳美)

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