テスラのドアハンドルに欠陥あり…死亡事故の遺族が裁判で訴える

炎上する車

2月に発生したテスラのモデルSでの火災により、オマール・アワンさんは死亡した。

Local 10 News

  • オマール・アワンさんは2019年2月、運転していたテスラモデルSセダンが炎上し、死亡した。遺族はテスラに対し「モデルSのデザインに欠陥があり、とても危険なものだ」として訴訟を起こし、公判が10日24日に行われた。
  • モデルSのドアハンドルは独特なデザインだ。通常はドアにぴったりと格納されているが、スマートキーが近づくとハンドルが浮き上がり、それをつかんでドアを開ける仕組みになっている。
  • 裁判での訴えによると、現場に居合わせた人たちがアワンさんを救出しようとしたが、ハンドルが浮き上がらず、ドアが開けられなかったという。
  • また、遺族の弁護士は裁判で、アワンさんの死因は衝突によるものではなく、バッテリーの炎上により煙が車内に充満したことだと主張した。

オマール・アワン(Omar Awan)さんは、運転していたテスラのモデルSセダンが炎上し、死亡した。遺族はテスラに対し「モデルSのデザインには欠陥があり、とても危険なものだ」として訴訟を起こした。

モデルSのドアハンドルは独特な仕組みだ。通常はドアにぴったりと格納されているが、スマートキーを持って車に近づくとドアハンドルが浮き上がり、それをつかんでドアを開けるようになっている。

アワンさんは2月、運転していたテスラのモデルSが街路樹に激突、炎上して死亡した。裁判での訴えによると、警官や通行人がアワンさんを救出しようとしたが、ハンドルが浮き上がらず、ドアが開けられなかったという。

2月、テスラの広報担当者は、モデルSの緊急対応ガイドをBusiness Insiderに示した。それには外部のドアハンドルが機能しない場合、内側から開く必要があるとの記載がある。

10月24日に行われた裁判について、テスラにコメントを求めたが、まだ回答を得ていない。

裁判で遺族の弁護士は、アワンさんの死因は衝突によるものではなく、バッテリーの炎上により煙が車内に充満したことだと主張し、「モデルSのハンドルのデザインに欠陥があったせいで、事故現場に居合わせた人はアワンさんを車内から救出できなかった」と訴えた。

「モデルSは非常に危険な火災のリスクがあるにもかかわらず、適切な設計による対処が行われていなかった。さらに、ドアハンドルや煙、火災に関連するリスクについて、適切かつ十分で、フェアな警告を発することもしていない」

[原文:Lawyers for the family of a man who died after his Tesla Model S caught fire are calling the vehicle a 'death trap' in a lawsuit against the company

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

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