ベルリンで自転車通勤を満喫した筆者。
Eliza Relman/Insider
筆者は2018年の夏、ドイツのベルリンで2カ月暮らし、自転車通勤をした。
自転車によく乗るニューヨーカーのわたしにとって、インフラの充実した、自転車に乗る人の権利が尊重されている場所で自転車に乗ることは、ものすごく気持ちの良いものだった。
ベルリンではほとんどの場所で自転車専用レーンがきちんと整備されていて、交通量の多い交差点には自転車専用の信号も用意されていた。
自動車はほぼ常にレーンを守っていて、バスやトラックの運転手は右折する前に自転車に手を振って合図を送っていた。歩行者も自転車にイライラさせられたり、怖い思いをすることが少ないように見えた。アメリカの大半の都市よりも、歩行者は道路を渡る際に左右をきちんと確認していた。
ベルリンは2018年の夏、市に年間5100万ユーロ(約62億円)を自転車のインフラ整備に使うよう命じる法案を可決した。2025年までに、市内の全ての移動の3分の1を自転車によるものにしたい考えだ。
一方、ニューヨーク市では自転車を利用する人の死亡事故が増えている。こうした事態を受け、市は今後5年間で自転車のためのインフラ整備に5800万ドル(約63億円)を投じることになったが、1年あたりの整備費はベルリンの約5分の1だ。
自転車の交通量が増える中、ベルリンの自転車のためのインフラはニューヨークに比べてものすごく素晴らしいが、ドイツ人に聞くと、完璧には程遠いと言う。ドイツの比較的小さな他の都市は、さらに自転車にやさしい街づくりがされていることで知られる。デンマークの首都コペンハーゲンやオランダの首都アムステルダムといったヨーロッパの一部の都市では、さらに自転車に乗るのに良い環境が整っている。
ベルリンでのわたしの自転車通勤の様子を紹介しよう。
アパートを出て、わたしはベルリン近くのヴェディングの緑あふれる自転車専用レーンへと向かう。
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運河に沿ってしばし走ると、公園がある。自転車と歩行者のために広々とした道がある。
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歩行者の歩く道(石畳)と自転車のレーン(舗装された道)は、はっきり区別されている。
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車道と分かれているのは、素晴らしい!
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ベルリンの自転車専用レーンの多くは、実は歩道にある。赤く塗装されていたり、白線が引かれていたり、分かりやすくなっている。
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交通量の多い交差点には、自転車専用の信号もある。右下の小さな信号がそれだ。
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シュプレー川の美しい景色を見ながら、自転車をこいでいく。
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ドイツ連邦議会の前を通過。
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いくつもの現代的な政府庁舎の前も通過。
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ヨガの撮影に遭遇。
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途中で何度か敷石の線を渡る —— これはかつてベルリンの壁があった場所を示している。
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街の中心部に入ると、自転車の量も増えてくる。きちんと専用レーンを守っている。
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わたしはたまに… ダメだとわかっていながら… でこぼこした石畳の道を避けようと、歩道を走ったことがある。だが、さらなる石畳に遭遇することもあった。
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ベルリンでは信号に従わないと、トラムにひかれてしまうかもしれない。
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自転車の前か後ろに小さなトレーラーをつけて、子どもを乗せている親の姿を目にすることも多い。ミニバンのベルリン版といったところだ。
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ベルリンの街中には、自転車を止められる場所が豊富にある。ただ、場所によってはいっぱいになっていることも。
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わたしの職場には、専用の駐輪場があった。上と下にそれぞれ自転車が止められる。
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個人的には上を使おうとしたことはないが、この男性は軽々と自転車を乗せているように見える。
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(翻訳、編集:山口佳美)