Sponsored

最短1週間で届くオーダースーツKASHIYAMA the Smart Tailorが「賢い」理由

関口猛社長

今、30~40代のビジネスパーソンの注目を浴びているのがオーダースーツだ。中でも2017年10月に立ち上がった「KASHIYAMA the Smart Tailor」は、順調に顧客を増やしている。紳士服の老舗、オンワードホールディングスの子会社であるオンワードパーソナルスタイルが手掛けるこのブランドが、なぜ多くの人に選ばれているのか。代表取締役社長の関口猛氏にオーダースーツの魅力を聞いた。

D2CというよりはF2Cにこだわる

KASHIYAMAの写真

KASHIYAMA the Smart Tailorの店舗では、ハイカウンターにブックになった生地見本を広げ、生地とデザインを選び、採寸する。採寸は5カ所程度。

——オンワード樫山といえば、紳士服の老舗です。それがなぜいま、D2Cのオーダースーツブランドを手掛けようと思われたのでしょうか。

関口猛社長(以下、関口):創業から90年強、長く紳士向けスーツを販売してきた弊社には、人材やノウハウ、工場や生地屋さんといったパートナーなど多くの資産があります。働き方改革で自由なワーキングスタイルが求められるなかで、スーツはダウントレンドの傾向にありますが、着るシーンを選ぶからこそいいものを持とうという風潮もあります。そのニーズに応えようと生まれたのが「KASHIYAMA the Smart Tailor」です。

メーカーがインターネットで直接販売するD2Cが話題ですが、僕らはF2C(Factory to Customer)という言葉を使っています。産地直送、新鮮で適正価格。お客様目線で考えれば、中間流通をシンプルにしてコストを抑える取り組みは必須ですから、この事業を始める3年ほど前から目を向けていました。

アメリカではすでに、眼鏡やカバンなど多くの商品がD2Cで販売されていて、品質も悪くない。この分野では日本は遅れています。弊社では長年の工場とのお付き合いの中で、いいものを作れる工場を選ぶ目は持っている。工場とのパートナーシップを生かし、より多くの分野で、よりよいものを早く、リーズナブルにお届けしていくことができると考えています。

若い人ほど体型の悩みが多い

KASHIYAMAのスーツ

商品展開はレディースも。「われわれの予想を超えるペースで伸びている」(関口氏)

——「KASHIYAMA the Smart Tailor」は、立ち上げからわずか2年で、すでに多くのビジネスパーソンに利用されています。どのようなところが人気を呼んでいるのでしょうか。

関口:理由の1つ目は、3~5万円というリーズナブルな価格設定にあると思います。量販店の既製服からオーダーメイドまで含めたスーツ市場全体の平均単価4万円ほど。それを挟んだ価格帯です。

2つ目は、オーダーから納品までの期間の短さですね。従来のオーダースーツの納期は最短で3週間、一般には1カ月程度。これを最短1週間にすることにこだわりました。1カ月も間が空いてしまえば、気持ちも季節も変わってしまいますが、最短1週間なら土日の休みにオーダーして翌週末に受け取り、次の週明け月曜日には新しいスーツを着てフレッシュな気持ちで出勤できるからです。

——オーダースーツには、敷居が高いイメージがあります。KASHIYAMA the Smart Tailorでは、スーツのオーダーから出来上がりまで、どのような手順で進んでいくのでしょうか。

関口:「オーダースーツ」と言うと、店の奥にあるテーブルに向き合って座って相談して……というイメージがあるかもしれませんね。でも、KASHIYAMAの店舗ではハイカウンターにブックになった生地見本を広げて、生地とデザインを選んでいただいて、すぐに採寸に入るという形です。

体の5カ所を採寸した後は、30着ほど用意されているサイズ見本からお客様の体型に近いものをお出しします。サイズ見本をもとに、少し腕が太いなとか、ウエスト周りを出そうか、と調整していきます。サイズ見本のベースがあるので、短時間でより確実な調整が可能です。また、お客様の肩のかたちや傾斜、背中の丸みなどに合わせることも可能。もちろん、接客するのは紳士服のプロです。

お客様の多くは40歳以下の方々で、職場で責任あるポジションに就いた方々も目立ちます。最近は、入学式、卒業式前にスーツをオーダーされる学生さんも増えています。実は、若い人ほどスポーツをしている影響で太腿だけが太い、肩幅が広いなど、標準体型との差が大きく、既製服が合いにくい事情があるのです。選ばれている理由の3つめは、手軽に体に合ったスーツを手にしていただける点が挙げられると思います。

注文は即時、縫製は4日、デリバリに3日

KASHIYAMAのスーツ

採寸した後は、30着ほど用意されているサイズ見本から体型に近いものを試着して調整する。サイズ見本のベースがあるので、短時間で確実な調整が可能だ。

——短い納期やリーズナブルな価格は、どのようにして実現が可能になったのでしょうか。

関口:お客様からオーダーを受けてお届けするまでの工程は、大まかに3つのパートに分けることができます。「受注」「工場での生産」「工場からお客様へのお届け」です。この全工程を検証しました。

受注とは、お客様によるオーダーが工場に届くまでの部分ですが、検証してみると、ファックスで届いた注文を、文字を確認しながら人がコンピュータに打ち直すといった作業に1週間ほどかかることがわかりました。しかしこれは、店舗と工場をインターネットでつなげることで、ほぼ瞬時に完了するようになりました。

工場での生産については、縫製にかける時間はなるべく削りたくありませんでした。そこで、注文通りの生地を出してきて裁断するというような、機械がやっても手仕事と遜色なく確実にできる部分をIT化しました。

最後のお客様へのお届けについて、従来は工場からお客様の手元に届くまでに何度も検品と梱包を繰り返していたため時間がかかっていました。この過程を短縮するために、信頼のおける大連の工場を自社工場化し、現地工場で確実な検品を1回のみ行い、汚れやシワからスーツを守る圧縮パックに梱包して直接お客様に送り出すようにしました。

パッケージ

商品は工場から圧縮された状態で届く。開封して数時間ハンガーに吊るしておくだけで空気中の水分を含んだふわっとした生地に戻り、気持ちよく着ることができる。

これで、受注は即時、縫製期間は約4日、デリバリに約3日で、ほぼ1週間でのお届けが実現できるようになってきました。

また、価格を下げるために、実店舗についてはさまざまに工夫を凝らしています。高い家賃はコストを押し上げてしまいます。そこで、全国50店舗のうち8割は、「ガイドショップ」といってご予約いただいたときだけスタッフが出向いて開けるという形態にしました。企業などからご要望いただければ、スタッフが出向いて採寸することもしています。

ブランド立ち上げから2年経ちますが、リピート率は3割ほど。そしてじつは、2着目を注文される方の4割がインターネットで購入してくださっています。サイズデータは1回目の採寸後はクラウド上に保存され、注文の際にもう少し丈を長く、あるいはウエストを出してといった修正も可能です。インターネットでもオーダースーツが買えるお手軽感が、選ばれている理由の5つめです。

関口社長

「KASHIYAMA the Smart Tailor」を展開するオンワードパーソナルスタイルの関口猛社長。アメリカや中国といった海外市場でも、手応えを感じている。

——今後のKASHIYAMA the Smart Tailor、ひいてはアパレル産業の未来像について、どのようにお考えでしょうか。

関口:KASHIYAMA the Smart Tailorでは、紳士服については従来のスーツに加え、カジュアルで洗濯もできる機能的なモダンテーラーのラインの販売も始めています。動きやすく、洗濯してもしわにならない点が好評で、さらに伸びていくことが予想されます。

女性向けスーツも、当初の予想を超えて伸びています。営業職や、責任あるポジションに就く女性、グローバルに活躍する女性が増えていることで、よりきちんとした仕事着としての需要が伸びているんですね。近く、パンプス、ミュールといったウィメンズシューズのオーダーメイドも始める予定です。

海外でも、すでにアメリカ、中国で展開を始めています。アメリカは、さまざまなルーツを持つ人が働いているだけに体格差が大きく、オーダーメイドスーツの需要は男女とも非常に高い。中国の場合は、巨大な人口に比例した市場があり、D2Cは日本以上に進んでいます。ただ、クオリティとパフォーマンスのバランスがいい商品がなかなかなく、それだけにチャンスが大きいと考えています。

現在、IT技術の進歩は目覚ましく、服の素材となる繊維も急速に進化しています。とくに合成繊維については、日本は世界でもトップを走っています。アパレルの世界でも、テクノロジーの進化にキャッチアップしながら自分たちの強みを活かし、よいものをリーズナブルにお客様にお届けしていきたいですね。


KASHIYAMA the Smart Tailorについて、詳しくはこちら。

ソーシャルメディアでも最新のビジネス情報をいち早く配信中

Popular

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み