中国がブロックチェーンの研究開発を推進…デジタル人民元の発行も間近か

香港返還20周年のイベントで、中国人民解放軍駐香港部隊を視察した習近平中国国家主席。

香港返還20周年のイベントで、中国人民解放軍駐香港部隊を視察した習近平中国国家主席。

Damir Sagolj/Reuters

  • 暗号通貨などで使われるブロックチェーン技術の研究開発に、中国は極めて前向きになっている。
  • 中国の中央銀行である中国人民銀行の幹部は、商業銀行にブロックチェーン技術の「導入を推進」し、「デジタル金融を受け入れる」よう要請した。
  • また中国の習近平主席は、ブロックチェーン技術の開発と適用を行い、「他の主要国よりも優位に立つ」ために「より大きな努力」をしなければならないと述べた。
  • アメリカのトランプ大統領は、これまでブロックチェーンに関して明確なコメントをしたことはほとんどないが、7月、ブロックチェーン技術に支えられた「ビットコインやその他の暗号通貨」に対して難色を示すツイートをした。

ビットコインなどの取引を支えるブロックチェーン技術の開発に対し、中国は極めて前向きになっている。

中央銀行の中国人民銀行の幹部は、商業銀行にブロックチェーンの「適用を推進」するよう要請した。

ロイターによると、中国人民銀行のテクノロジー部門責任者、李偉(Li Wei)氏は、上海で開催されたフォーラムで演説し、中国は「デジタル金融の受け入れ」を推進すべきと述べた。

李氏の演説は、最近の中国におけるブロックチェーン技術への前向きな取り組みを示すものであり、その技術を幅広い産業分野に適用したいという意向を強調するものだった。

また習近平国家主席は10月24日、中国共産党の会合で、ブロックチェーン技術に対するより高いレベルの調査と投資の推進を求めた。

中国の国営新華社通信によると、習主席はブロックチェーン技術が「技術革新と産業構造転換の新たな局面において、重要な役割を果たすだろう」と述べたという。さらに、ブロックチェーンの調査と開発で他の主要国家よりも優位に立ちたいとも付け加えた。

「世界の主要国家が、ブロックチェーン技術の研究開発にますます力を入れるようになっている。我が国もさらなる努力のもと、基礎研究を強化し、イノベーションの能力を高め、この新たな分野における理論的、革新的、産業的側面での優位性を確立していきたい」

アメリカと中国は、幅広い分野にわたる新たなテクノロジーの開発と活用をめぐって競い合う「テクノロジー冷戦」に突入している。李氏と習主席が述べたことは、その一環と見ることもできる。

習主席は10月24日の会合で、ブロックチェーンと「人工知能、ビッグデータ、インターネットといった情報技術」を「しっかりと統合すること」も求めたと言われている。

一方、アメリカのトランプ大統領は、これまでブロックチェーンに関して明確なコメントをしたことはほとんどない。だが7月に、ブロックチェーン技術に支えられた「ビットコインやその他の暗号通貨」に対して難色を示すツイートをしている。

フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)CEOは、アメリカが暗号通貨などの技術を受け入れなければ、世界の金融システムにおける優位性を、中国に引き渡すことになると警告した。習主席のブロックチェーンに関する見解が示されたのは、その後のことだった。

[原文:China goes bullish on blockchain

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

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