アップルCEOのティム・クック
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- アップルはスマートホーム市場でアマゾン とグーグルに大きく遅れを取っている。アマゾンのアレクサ対応のEchoは人気があり、グーグルも幅広い製品を投入している。
- ブルームバーグによると、アップルはこれに対して、スマートホーム用ソフトウエアとデバイスの開発チームを新しく作り、HomePod以外の新製品を開発するという。
- アップルはこれを正式に発表しておらず、同社の関係者からのコメントも得られていない。
アップルのSiriはよく知られた名前かもしれないが、家庭内のアシスタントとしては馴染みがない。ほとんどの人にとって、SiriはiPhoneの中に住むアンドロイドだ。その代わりに、さまざまなEchoデバイスの中にいるアレクサという女性が家庭を支配している。
しかし、ブルームバーグによると、アップルはこの状況を変えようとしていて、スマートホーム市場におけるアマゾンとグーグルの支配に対抗するためのチームを編成中だという。そのため、同社はこのプロジェクトに従事するエンジニアの採用を活発化させていると言われている。
考えられる解決策の1つは、Appleの現行のスマートスピーカー HomePodを超えた、家庭用の新しいタイプの製品だ。
アップルのHomePodをじっくりと見る消費者
Justin Sullivan/Getty Images)
さまざまなサードパーティー製家電と連携して動作するアマゾンのアレクサとグーグルのNest製品は、家庭ではアップルをはるかに上回っている。アップルはHomePodを提供しているが、2018年に登場したとき、批評家から賛否両論の評価を受けた。
アップルのスマートスピーカーは今も販売されているが、アマゾンやグーグルの家庭用製品のように消費者の注目を集めることはできていない。
ブルームバーグの記事によると、アップルは、アマゾンやクアルコムなどの企業からスマートホームのエンジニアを引き抜こうとしているという。
報道によると、アップルは新しいデバイスに加えて、より多くのサードパーティーにアピールするため、HomeKitソフトウェアスイートの構築を検討しているというが、このような取り組みが功を奏するかわからない。
アップル関係者からのコメントは得られていない。
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)