「できるだけ他者に手厳しく」という風潮は、本当の変化をもたらさない —— オバマ前大統領が警鐘

バラク・オバマ

Obama Foundation/Twitter

  • アメリカのバラク・オバマ前大統領は10月29日(現地時間)、オバマ財団のサミットでのスピーチで、"コールアウト・カルチャー(編集注:相手のどんな誤りも徹底的に糾弾する風潮)"を批判した。
  • 「変化を起こすことはできるだけ他者に対して手厳しくあることだとする風潮を、わたしは一部の若者の間に時々感じる。ソーシャルメディアによって、それはさらに加速している。だが、もう充分だ」とオバマ前大統領は語った。
  • 前大統領は、「それは行動主義ではないし、変化をもたらすものではない」とし、「世界は混迷としている。曖昧な部分もある。素晴らしいことをする人にも欠陥はある」と話した。

アメリカのバラク・オバマ前大統領は10月29日、オバマ財団のサミットでのスピーチで、本当の変化の実現は「できるだけ他者に対して手厳しくある」ことよりもっと複雑なものだとして、"コールアウト・カルチャー"を批判した。

「絶対に妥協しない、常に政治的・社会的な正しさに対する意識を高くといったこの純粋な考え方…… これを一刻も早く乗り越えるべきだ」とオバマ前大統領はシカゴの聴衆に語った。

そして、「変化を起こすことはできるだけ他者に対して手厳しくあることだとする風潮を、わたしは一部の若者の間に時々感じる。ソーシャルメディアによって、それはさらに加速している。だが、もう充分だ」と続けた。

「相手がいかに正しく物事をやらなかったか、間違った動詞を使ったかをツイートしたり、ハッシュタグにして、『自分、意識高くない? あいつを批判してやった』と、椅子に座ってひとり気分を良くしているようなものだ」

「世界は混迷としている」とオバマ前大統領は語った。

「曖昧な部分もある。素晴らしいことをする人にも欠陥はある。あなたと戦っている相手も、自分の子どもを愛しているかもしれない。あなたと何かしら共有しているかもしれない」

「(コールアウト・カルチャーは)行動主義ではない」と前大統領は結論付ける。

「それは変化をもたらすものではない。相手を非難することしかしないなら、さほどの成功を遂げることはないだろう」

[原文:Obama laid into young people being 'politically woke' and 'as judgmental as possible' in a speech about call-out culture

(翻訳、編集:山口佳美)

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