Shoshy Ciment/Business Insider
アメリカにトイザらスが帰ってきた —— 今回はお化け屋敷として。
お化け屋敷に生まれ変わったのは、ニューヨークのクイーンズにある広さ5万平方フィート(約4600平方メートル)の元トイザらスだ。
「Zombies Are Back(ゾンビが帰ってきた)」と名付けられたこのお化け屋敷は、ゾンビと小売業という2つのアポカリプスを組み合わせて、血と恐怖の15分間の冒険を提供。ホラードラマ『ストレンジャー・シングス』をテーマにしたセクションもあり、約15人の人間のアクターがさまざまなポイントで飛び出してくる。
パートナーのピーター・リベラ(Peter Rivera)氏とこのお化け屋敷を運営しているルーク・ティナリ(Luke Tinari)氏は、「ストーリーとしては、トイザらスが倒産して従業員や店に何が起きたか… といったところでしょう」と話している。
2017年に破産法の適用を申請したあと、米トイザらスは2018年に事業を清算し、2019年2月には「トゥルー・キッズ(Tru Kids)」ブランドに吸収された。
Business Insiderでは、このお化け屋敷を訪ねてみた。そこにはゾンビや悪魔よりも不気味な何かがあった —— これは"小売業の崩壊"の最も生々しい形だ。
わたしたちの体験を紹介しよう。
日が落ち始める中、わたしたちは元トイザらスのお化け屋敷へと向かった。
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中に入る前から、すでに不気味な雰囲気だ。
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巨大バナーが、ここがわたしたちの目指していた場所だと教えてくれる。よく見ると、トイザらス(Toys R Us)の「R」の文字がバナーの後ろに隠れているのが分かる。
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夜になると、もっと不気味。
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薄暗い建物の中に入っていくと、驚くほどかつての店の姿が残っている。
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床と天井は、トイザらス時代から全く変わっていないようだ。
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再び使われることを待っているかのようなレジも不気味だ。
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一部の照明はついたり消えたりしていた。
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多くの場所が黄色のテープで封鎖されていて、犯罪現場の真ん中にいるような雰囲気だ。
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最初のゾンビに遭遇。ハローと手を振っているようだ。
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トイザらス時代の名残があちこちに見える。
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実際に使われていた陳列棚や店内の表示などが、リアルな不気味さを生んでいる。
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そこに多少手を加えることで、"不気味"を"恐怖"に変えている。
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モニターまで残っている。
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しばし待たされたあと、いよいよメインのお化け屋敷ゾーンへ。
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通路や陳列棚はそのまま。元トイザらスの店のつくりは、お化け屋敷にぴったりだったようだ。
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店のアプリの宣伝など、いろいろなものがそのまま残っている。
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このショッピングカートも客が使っていたものなのだろう。
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商品の値札や通路の案内など、普通に店にあったものがお化け屋敷の不気味な要素と組み合わされることで、ブラックな意味に思えてくる。
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トイザらスの名残と"ゾンビが襲ってきた"という設定は、完璧な組み合わせと言えそうだ。
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店が「半休(HALF OFF)」というのも、なかなか不気味だ。血まみれのゾンビが説得力を増している。
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ブルーライトに照らされた不吉なメッセージもあった。「わたしたちは戻ってくる(WE R BACK)」は、トイザらスの復活を願っているようにも読めるが…。
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途中、沼地のような場所もあった。驚くほど… そして不気味なほど、凝ったつくりだ。
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おもちゃに囲まれたゾンビもいた。
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ネットフリックス(Netflix)のホラードラマ『ストレンジャー・シングス』をテーマにしたセクションは、わたしたちのお気に入りの1つだ。
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イレブンやデモゴルゴンといったドラマのキャラもいる。
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「従業員専用」と書かれたドアのすぐ近くには、また別のゾンビがいた。
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ゾンビが本物の人間なのか人形なのか、時々見分けがつかなかった。これが余計に怖かった。いつ誰が飛び出してくるか分からないのだ。
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人間のゾンビ役は、効果を最大限に発揮するために戦略的に配置されていた。おもちゃの近くにいたこの女性のゾンビは、若い女子向けのようだ。
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お化け屋敷を出ると、辺りはすっかり暗くなっていた… 本当に怖かった。
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元トイザらスでの体験は、ただのお化け屋敷以上のものだった。これは"小売業の崩壊"の最も生々しい形だ。
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(翻訳、編集:山口佳美)