理由はお金! 23~38歳の若者の半数近くが必要な医療を先送りにしている

診察を受ける女性

Hero Images/Getty Images

  • INSIDERとモーニング・コンサルトの調査によると、アメリカではミレニアル世代の約半数が、お金が理由で必要な医療や歯科治療を先延ばしにしていることが分かった。
  • ミレニアル世代は所得の伸び悩みと医療費の高騰に直面している —— 悪い組み合わせだ。
  • うつ"絶望死"が増えている世代にとって、医療に手が届くことは特に重要だ。

ミレニアル世代の約半数は、お金がなくて、必要な医療や歯科治療を先延ばしにしている

INSIDERとモーニング・コンサルトが行った「The State of Our Money」の調査で分かった。調査は2096人のアメリカ人を対象に、その経済状態や借金、収入について調べたもので、回答者の670人以上が2019年の時点で23~38歳のミレニアル世代だった。

調査の結果、ミレニアル世代の49%が、お金のせいで必要な医療や歯科治療を先延ばしにせざるを得なかった経験があることが分かった。これは、他のどの世代に比べても多い。例えば、ベビーブーマー世代でこうした経験をしているのは42%だ。

ミレニアル世代はすでに、親世代が経験しなかった経済的なハードルに直面している —— この世代の多くが大不況の最中に厳しい就職活動を強いられ、貯金をする余裕もなかった。

この世代は、所得の伸び悩みも経験している。国勢調査局のデータを分析したSuperMoneyのレポートによると、25~34歳の平均収入(インフレ調整済み)は1974年から2017年の間に29ドル(約3200円)しか伸びていない。この年齢層の平均年収は、1974年が3万5426ドル、2017年は3万5455ドルだった。

これでは、上がり続ける医療費に見合わない。SuperMoneyのレポートによると、1970年以降、1人あたりの医療費は9000ドル増加している。

医療に手が届くことは、ミレニアル世代にとってこれまでになく重要になっている。この世代ではうつ"絶望死"が増えていて、多くの若者が孤独や経済的ストレス、職場でのバーンアウト(燃え尽き症候群)に苦しんでいる。

ミレニアル世代は上の世代に比べて、セラピーに参加しようとする傾向にある一方、Blue Crossのレポートによると、うつと診断されたミレニアル世代の5人に1人は治療を受けていないという。医療費の高騰も影響しているのだろう。

これらのデータ全ては、なぜミレニアル世代の多くが社会主義にオープンなのかを説明する助けになるかもしれない —— 医療をもっと手の届きやすいものにしてくれる政策を求めているのだ。

[原文:Nearly half of millennials have put off needed medical care because they can't afford it

(翻訳、編集:山口佳美)

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