Irene Jiang / Business Insider
デリバリーからインターネットの速度まで、あらゆるものが高速化する世界で、「コーヒーももっと早く! 」と人々が求めるのも当然かもしれない。スターバックスは11月5日(現地時間)、こうしたニーズにこたえる新しいタイプの店「スターバックス・ピックアップ(Starbucks Pickup)」をオープンした。
スターバックス・ピックアップは持ち帰り専用の店舗で、客はアプリを通じて事前にドリンクを注文してから、店に受け取りに行くことができる。
スターバックスのアーバン・マーケット担当のバイスプレジデント、ケイティ・ヤング(Katie Young)氏は「活動的なわたしたちの顧客は、彼らにとってつながりと利便性が重要だと話してくれました」とプレスリリースの中で述べている。
Business Insiderは早速、ニューヨークのマンハッタンに登場したスターバックス・ピックアップの1号店に行ってみた。
実はこの店舗を見つけるまでに、わたしは3つの他のスターバックスに行ってしまった。マンハッタンのペンシルベニア・プラザにあることだけは知っていたが、ここにスターバックスが3つあったのだ。目指していた店舗に着いたときは、ここで合っているか、よく確認しなければならなかった。
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一生懸命探していないと、このスターバックスのサインは見落としてしまうだろう。
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店内の様子は一般的なスターバックスとは全く違った。大きめの寝室くらいの広さで、座席はない。
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おしゃれで先進的なデザインには感心した。丸みを帯びたウッドパネルと植物が、長時間滞在するわけではないが、居心地の良い空間を作っている。
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入り口には注文の状況を示すスクリーンがある。その隣にはアプリを使った注文の仕方や、店での受け取り方が書かれている。
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店内には最低限のものしか置かれていない。通常のスターバックスにはある、ちょっとしたお菓子や自宅で飲むためのコーヒー豆、マグカップといったものは一切ない。
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唯一あるのは、砂糖やミルクなどが置かれたコンディメント・アイランドだが、これもとてもシンプルなつくりになっている。
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スターバックスのアプリはダウンロードしていたが、わたしはこれまで使ったことがなかった。注文をするためには、新しいアカウントを作らなければならない。
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いざ支払いを済ませようとしたら、エラーが出た。スタッフに助けを求めると、店のWiFiに接続しなければできないケースもあるという。
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店のWiFiにログインするには、名前、メールアドレス、郵便番号を入力しなければならなかった。だが、これでやっとエラーが解消された。
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スタッフが、スクリーンに表示された自分の名前と一緒に写真を撮りたいか? と聞くので、おとなしく従った。
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オープン初日にもかかわらず、店は空いていた。わたしは、店の外側に最低限の装飾しかされていないことが影響しているのではないかと思った。だが、受け取り専門の店舗イメージを和らげるために、できることは全てやっているように見えた。シアトルから来た複数のスターバックスの社員が、目を光らせていた。
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わたしは、実は店頭で直接ドリンクを注文できることに驚いた。アプリでうまく注文できなかったコーヒー愛好家にとって、これは朗報だろう。カウンターに注文用のパネルが隠されていた。
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ドリンクの用意ができると、スクリーンの表示が「READY」に変わる。ミントグリーンの棚にドリンクが出てきた。
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スターバックス・ピックアップは、頼んだコーヒーをパッと持ち帰りたい常連客にとっては完璧だ。だが、ふらっと店に立ち寄った客にとってはやや不便だ。わたしが店にいた間に何人か入ってきたが、どういうシステムになっているのか分からず、すぐに立ち去って行った。
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スターバックス・ピックアップの主な課題は、ふらっと立ち寄った客にとって利用しやすいとは言えないことだろう。だが、それも似たような店舗が増え、認知度が上がれば変わるはずだ。スターバックス・ピックアップがどんな店で、どう使えばいいか分かれば、「持ち帰り専用」というコンセプトには人々のコーヒーの買い方を変える可能性がある。
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(翻訳、編集:山口佳美)