「打倒ルンバ」8万円以下のシャオミ系ロボット掃除機「Roborock S6」の実力

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日本で発売されたロボット掃除機「Roborock S6(ロボロックS6)」。

撮影:大塚淳史

2020年に日本でスマートフォンを発売することが大きく話題を呼んでいる中国の大手スマホメーカー「小米科技(シャオミ)」。祖業はスマホだったが今では多くの家電を販売する総合家電メーカーとしての顔も持つ。

そのシャオミの関連企業ロボロック社が、日本でロボット掃除機「Roborock S6(ロボロックS6)」を発売開始した。実力はどれほどのものか、10月末の夕方、編集部の会議室でロボロックS6を使ってみた。メーカーが言うように「ルンバよりAIが優れている」のかどうかはともかく、“賢さ”は実感できた。

シリーズ累計、40カ国以上で500万台以上

ロボロックS6の発売を前にした10月11日の会見で、ロボロック社のチャン・ジンCEOは「S6は日本人の習慣にあっていると思う。AIのアルゴリズムはルンバより優れている」と述べ、「打倒ルンバ」を意識した自信を見せていた。ロボロックのロボット掃除機はシリーズ累計で40カ国以上、500万台以上売れているという。

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箱から取り出したロボロックS6。

撮影:大塚淳史

編集部に届いたロボロックS6の入った箱を開封すると、思った以上に大きく(51.2x42.8x15.6センチ)、重量感(7.02キロ)があった。

充電ステーションを設置し、スマホにロボロックを操作するアプリを入れた。アカウントを作成して、Wi-Fi経由でアプリとロボロックをリンクできたら、すぐに使える。

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使い始める前にメールか電話番号でアカウントを作成する。また、Wi-Fi経由でえロボロック本体とリンクする。

撮影:大塚淳史

早速、アプリで掃除ボタンを押してみた。「掃除を開始します」という女性の声とともに、ロボロックが動き始めた。さすがにいきなり女性の声が響き渡ったのでちょっと驚いた。音声は日本語だけでなく、英語も選べる。

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ロボロックS6は上部についてるLDSレーザーセンサーなどで壁や障害物などスキャンする。

撮影:大塚淳史

ロボロックが「ウィーン!」というモーター音を出しながら動いていくと同時に、アプリ内で瞬時に部屋の輪郭がリアルタイムに表示されていく。実はロボット掃除機は初体験だったのだが、これが見ていて面白い。ロボロックは上部に高精度のLDSレーザーセンサーを搭載していて、センサーで360度スキャンをしていて、部屋の形をかなり正確に把握できる。

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ロボロックの動き始めはまだ部屋の地図があいまいだが(写真左)、一度一通り掃除することで机や椅子の脚の位置まで表示された(写真右)。写真右の灰色の箇所が脚の部分など障害物のあるところ。

撮影:大塚淳史

ロボロックが動く度に、アプリ内のマップが細かく表示され、会議室内には机と椅子が置かれていたが、机と椅子の脚の場所もすぐさま表示されていった。

ロボロックはゆっくりではあるが、ある程度のスピードを出しながら移動していても、壁の手前になると自動的に速度を緩め、壁にぶつかる直前には止まって、方向を変えたりする。

コードvsロボロック

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モニターのケーブルが吸い込み口に引っかかった。

撮影:大塚淳史

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さすがにロボロック本体の幅より狭いところは引っかかる。

撮影:大塚淳史

一方で、会議室内床には電源コードや、モニター用のやや太いケーブルが床に置いてあったが、そこではどうしてもロボロックは引っかかってしまった。段差は2センチまでなら移動可能ということだが。ケーブルを机の上に載せて動けるようにした。同じように、机や椅子の脚の幅が、ロボロックの幅より狭い場所は引っかかった。それでも、自動的に移動可能なルートを判別して、掃除していた。

コーヒーの粉&スナック菓子vsロボロック

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床にインスタントコーヒーの粉と、粉々にしたスナック菓子を床にばらまいてみた。

撮影:大塚淳史

次にどれぐらい吸引力があるのか試してみようと、インスタントコーヒーの粉やスナック菓子をつぶしてばらまいてみた。多少は小さい粉は床に残るかと思ったが、ほぼ全部吸い取った(ちなみにスペック表上の吸引力は2000Paとなっている)。

「ほぼ」というのは、つぶしたスナック菓子でやや大きさのあったものが、ロボロックが掃除するときの回転ブラシに当たって吹き飛んでいったからだ。編集部のロボット掃除機ユーザーの記者に聞くと、これはルンバでも同じことが起こるという(過去のレビュー記事でも同様の言及がある)。ただ、それ以外は見事に吸い取っている。

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写真右下に写る、スナック菓子の残骸。ロボロックのブラシで吹き飛ばされてそのまま残ってしまった。

撮影:大塚淳史

2、3度使うとロボロックは部屋の中の移動も障害物がある箇所をスムーズによけて掃除していった。さすがといったところか。

最近のロボット掃除機では標準機能らしい、「エリア設定機能」がロボロックにも備わっているので使ってみた。あえて、壁や障害物がないエリアを区切って設定してみると、既にセンサーによって、部屋の空間把握しているせいか、壁がないエリアの端に到達すると向きを変えて動いていた。

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エリア掃除も可能。

撮影:大塚淳史

アプリ内には掃除した面積や時間が表示され、履歴も記録されている。

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ロボロックの音声言語は日本語と英語から選べる。掃除履歴も記録される。

撮影:大塚淳史

水拭きモードは、水拭き用のモップと、水入れたタンクをロボロックに装着して使用できる。モップを水で湿らせるのにやや手間取った。

また、使い捨て用と洗濯して何度も使えるモップがあるが、使い捨ての場合だと、ロボロックの底面への設置を上手くしないと、モップが床と上手く当たらないようだ(ただ、これはこちらが初心者だから下手なだけかもしれない)。

バッテリー容量は5200mAで、連続3時間使用できる。ただ、掃除終了後には自動的に充電ステーションに戻るので、電池切れ、というのはあまりないだろう。

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コーヒーの粉やスナック菓子を吸い取った。

撮影:大塚淳史

ロボロックを約3時間使ってみたが、その感想は、すごいというか面白いの一言。ロボロックが動いて、アプリ上で空間マップが瞬時に作られていく再現性には感心させられた。さらに、AIのアルゴリズムが優れているというだけあって、確かに効率良く動いて掃除していた。

細かいゴミも吸い取ってくれるので、掃除機としての能力は申し分ない。ただ、使う際に掃除の範囲を広げたい時には、電気コードや椅子の置き方など気にした方が良いかもしれない。

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ロボロックの裏側はこの通り。

撮影:大塚淳史

アプリを通して指令するので、もちろん職場など遠隔地からロボロックを操作することもできる。帰宅したら掃除完了済み、というのは、やっぱりうれしい。

もちろん、機能的ににはどれも目新しいというほどではない。それでも、7万4800円という価格を考えれば納得できるのではないか(ちなみにルンバの最新モデルi7+は、14万2868円だ)。

また、シャオミは中国では家電製品のIoT化を進めている。今後さらにシャオミのスマート家電が、日本で発売されていく上で、ロボロックもさらにいろいろと連携できるかもしれない。

(文、写真・大塚淳史)

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