Massachusetts Institute of Technology
- MITのロボット、ミニ・チーターは小さな四足歩行ロボットで、走る、跳ぶ、歩く、宙返りが可能。
- 最近公開された動画では、この小型ロボットが歩いたり、跳びはねたり、芝の上を動き回ったり、サッカーボールで遊んだりする様子を見ることができる。
- 丈夫でモジュール式の設計になっているミニ・チーターは、消費者向けの製品ではなく、研究者たちにとって理想的なツールとなるだろうと、MITは期待している。
ボストン・ダイナミクス(Boston Dynamics)は、驚くほどリアルな動物ロボットの動画を投稿し有名になった。しかしこの分野は、マサチューセッツ工科大学(MIT:Massachusetts Institute of Technology)の研究を抜きにしては語れない。
MITは最近、ミニ・チーター(Mini Cheetah)の新しい動画を公開した。ミニ・チーターは、小さな四足歩行ロボットで、走る、歩く、跳ぶ、方向転換、そして後方宙返りができる。重さは約9キログラムで、MITニュースによると、研究者は「壊れることはほとんどない」と主張している。
この動画では、この小型ロボットが屈んだり、跳びはねたり、芝の上を歩き回ったりする様子を見ることができる。サッカーボールで遊んでいる場面もある。
MITは今年3月にも、後方宙返りをするミニ・チーターを紹介し、話題になった。
Massachusetts Institute of Technology
丈夫であることに加え、ミニ・チーターは、修理や改良がしやすい設計になっている。このレベルの柔軟性があれば、ロボット工学以外の分野の研究者にとっても魅力的なものになるだろうとMITは期待している。
「我々がこのロボットを作った主な理由は、新しいことを試したり、クレイジーなことをやってみたりしやすくなるから。このロボットはとても頑丈で、簡単には壊れない」とMITの機械工学部(Department of Mechanical Engineering)のベンジャミン・カッツ(Benjamin Katz)氏はMITニュースに語った。
Massachusetts Institute of Technology
一方、ボストン・ダイナミクスは9月末、犬のようなロボット、スポット(Spot)の顧客への出荷を開始すると発表した。スポットは現在、工事現場の監視や、ガス、石油、電力といった設備の遠隔操作についてのテストをしているところだ。
MITのミニ・チーターの動きは以下の動画を見てほしい。
(翻訳:Ito Yasuko、編集:Toshihiko Inoue)