スパイダーマン:ホームカミング
Marvel Studios
- Disney+は11月12日(現地時間)、アメリカで、膨大なライブラリーから多数の作品をリリースしたが、23本のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の映画のうち7本が欠けている。
- このうち4作品は現在Netflixで公開されており、Disney+への配信も開始される。
- しかし、一部の映画の配給権は他の映画会社が所有している。
Disney+はアメリカで11月12日(現地時間)、いくつかの技術的な問題を残しつつも、ディズニーの古典アニメ、大ヒット映画、「スターウォーズ」オリジナルシリーズなどの配信を開始した。しかし、そこには、史上最高の興行収入を上げている映画シリーズ 、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の7本の映画がない。Disney+では以下の16本のMCUの映画を配信している。
- アイアンマン(2008年)
- アイアンマン2(2010年)
- マイティ・ソー、キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(2011年)
- アベンジャーズ(2012年)
- アイアンマン3、マイティ・ソー/ダーク・ワールド(2013年)
- キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー、
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年)
- アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン、アントマン(2015年)
- シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ、ドクター・ストレンジ(2016年)
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2(2017年)
- キャプテン・マーヴェル、アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年)
Disney+がまだ一部のMCU映画を配信しない理由は、当初すべての「スター・ウォーズ」映画を収録する予定がなかったのと同じ、権利の問題だ。
「スター・ウォーズ」ファンにとって幸いなことに、ディズニーは、2016年に「スターウォーズ」の放映権を購入したTurnerと契約を結んだ。現在、ほとんどすべての「スターウォーズ」映画がDisney+で視聴可能だが、Netflixで配信中の「ハン・ソロ」と「最後のジェダイ」は当分の間、視聴できない。ディズニーは今年、Netflixとのライセンス契約を終了したが、4本のMCU映画が今もNetflixで試聴できる。ストリーミング契約が終了すると、1年以内にDisney+に移行する予定だ。しかし、ディズニーがMCU映画の一部の配給権を所有していないケースもある。
たとえば、スパイダーマンの映画化権はソニーが所有していて、同社は今年、少し論争した後、ディズニーとの契約を更新した。スパイダーマンはMCUに出演できるが、ソニーは配給権を保有しているため、別の契約が結ばれない限り、このキャラクターの単独映画はDisney+に登場しない可能性が高い。
以下は、現在Disney+にはない7つのMCUムービーとその理由だ。
インクレディブル・ハルク(2008年)
Universal Pictures/The Incredible Hulk
理由:ユニバーサルピクチャーズがこの映画の配給権を所有している。同社はこの映画をマーベルと共同制作した。ディズニーがユニバーサルと契約しない限り、Disney+に配信されることない。コアなMCUファンにとっては残念ながら、望み薄だ。しかし、ライトなファンにとっては、この映画はシリーズでは、あまり重要な映画ではない(ハルク役の俳優が「アベンジャーズ」で交代した)。
スパイダーマン:ホームカミング(2017年)
Marvel Studios
理由:ソニーが「スパイダーマン」映画の権利を所有している。5年ごとに映画を公開している限り、それを保持することができる。ソニーは2015年にマーベルと契約を結び、このキャラクターのMCUへの登場を許可した。ソニーはスパイダーマンの単独映画の配給権を保持し、ディズニーは興行収入とすべての商品収入の一部を得ることになる。ソニーとディズニーは今年、俳優のトム・ホランド演じるスパイダーマンが単独映画1本に出演し、MCU映画にも1本に出演するという新たな契約を結んだ。
ディズニーがDisney+への「復帰」を望むなら、ソニーと別の契約を結ぶ必要がある。
マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年)
Disney/Marvel Studios
理由:「マイティ・ソー バトルロイヤル」はNetflixでストリーミング配信中だ。12月に配信終了予定なので、Disney+でストリーミングされるのにそう長くはかからないはずだ。
ブラックパンサー(2018年)
Walt Disney Studios Motion Pictures
理由:「ブラックパンサー」はNetflixで配信中だが、2020年3月には配信を終了する予定だ。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年)
Disney
理由:「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」はNetflixで配信中だが、2020年6月には配信を終了する予定だ。
アントマン&ワスプ(2018年)
Marvel Studios
理由:「アントマン&ワスプ」はNetflixで配信中だが、2020年7月には配信を終了する予定だ。
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年)
Sony
理由:「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」は「ホームカミング」と同様のソニーが配給権を持っている。ディズニーとソニーが新たな契約を結ばない限り、Disney+では配信されない。
[原文:7 Marvel Cinematic Universe movies aren't available to stream on Disney Plus. Here's why.]
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)