【漫画】国の文化財をコワーキングに!? 東京から5時間・尾鷲で夫婦リモートワーク

6月に五島列島で行ったリモートワーク実証実験。我々夫婦も参加して五島の自然とリモートワークの楽しさを体験しました。

そして、11月。今度はカヤックLivingとBusiness Insider Japanの取り組みで「紀伊半島はたらく・くらすプロジェクト」がスタート。12月6日まで紀伊半島の3拠点で累計50名超のリモートワークや移住に関心のある参加者と共に仕事や生活を共にする。我々はまず、第1の拠点である三重県・尾鷲(おわせ)市にやってきました。

東京から片道5時間程度離れた尾鷲の地はどんなところなのか? 果たしてちゃんとリモートワークのできる場所なのか? テック担当の記者(筆者)とフリーデザイナーの妻がレポートします。

私たち夫婦にとって2回目のリモートワーク実験に来ました


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漫画:さかいあい


「行く」とは言ったものの、やや不安も

片道5時間!?

漫画・さかいあい


新幹線や特急列車の旅はあっという間

名古屋経由で尾鷲へ

漫画・さかいあい



リモートワーク会場は国の登録有形文化財!

コワーキングスペース

漫画・さかいあい


山の幸も海の幸もあふれている尾鷲

でも、仕事しなきゃ

漫画・さかいあい



東京から約5時間離れた尾鷲は自然と利便性が融合した街

尾鷲

尾鷲は海と山の両方の魅力を味わえる街。

撮影:小林優多郎

尾鷲市は東京から新幹線で名古屋、その後JR紀勢本線などで辿りつける人口1万7633人(11月1日時点)の街だ。世界遺産にも指定された熊野古道へのアクセスも可能な尾鷲だが、駅の周辺には建物や施設が密集しており、車で5~10分ほど走れば、イオンやダイソーなど見慣れた買い物スポット、マクドナルドやすき家といったファストフードチェーンが店を構えている。

九鬼

街からさほど離れていない場所にある九鬼は、かなり落ち着いた雰囲気が漂っていた。

撮影:小林優多郎

梶賀

梶賀はやや秘境感のある漁村だ。

撮影:小林優多郎

到着したときは「街」のイメージが強かったが、町案内のツアーに参加してその印象は一変。駅周辺から車で15~20分ほどでいける九鬼や、30分ほど離れた梶賀はまさに小さな漁村のイメージそのもの。人口は3桁台で、湾を中心とした風景が印象的な静かな地域だった。

駅周辺のエリアでリモートワークはしやすい

網干場(あばば)

九鬼にあるカフェ・網干場(あばば)。土日のみの開店で、普段は地元の方の交流スペースになっている。

撮影:小林優多郎

肝心のリモートワークができるか?という環境面についてはかなり揃っている方だと思う。拠点である土居見世邸は古い建物ながら高速なWi-Fiと電源、そして普段東京などでは働けない場所というワクワクした雰囲気が漂っている。

少し外に出かければ飲食店やコンビニもあるので、場所を移したり、ちょっと小腹を満たすものを買いに行ってもいい。さらに、(都会住まいにとって)非日常な場所で働いてみたければ、九鬼などの静かなロケーションに足を運んでみるのもオススメだ。

筆者が試した限りでは、トンネル以外では通信3キャリア(NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク)の電波(LTE)がしっかり使えた。

あえて、難点を示すのであれば、我々夫婦がそうであるように、やはり足(=自動車)がないと100%満喫するのは難しいという点。また、拠点である土居見世邸は、そもそも働くための場所ではないので、長時間座って作業する前提の椅子じゃなかったりする。ときどきストレッチしながら、という感じのリモートワークになる。

ただ、普段とは違う場所で仕事がしたい、気分転換がしたい、何か新しい発見や出会いをしたいという要望で訪れるのであれば、尾鷲という場所はなかなか魅力がふれる街だと感じた。

(漫画・さかいあい 文、撮影・小林優多郎)

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